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Channel: 夜噺骨董談義
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影青刻花碗 その2

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影青の器については「なんでも鑑定団 情報局」が一番わかりやすいかもしれません。

影青、若しくは青白磁とひとことがいってもいろんなタイプの器が存在します。

当ブログでも以前に投稿していますが、時代もいろいろで近代の写しもあります。

一番似た作品は下記の作品でしょう。

影青刻花碗 その1
口径182*高さ67

本日の作品のほうが陰刻がはっきりしています。

影青刻花碗 その2
合箱入
口径176*高台径59*高さ69



今から700年ぐらい前の中国南宋時代から元時代にかけて、江西省景徳鎮窯で作られた青白磁の鉢、若しくは碗で別名を影青(いんちん)と称されます。影青刻花は青白磁に刻花したもの(影青)と呼び、刻まれた筋に釉薬がたまり、そこだけ少し色が濃くなり、なんとも静謐にして艶かしい様相となります。



透明釉をかけるですが、それにわずかに鉄分が入っている為に、強い還元炎焼成をすると青く発色します。




一部に黒く斑点として残ったりし、文様が花の文様となり珍重されます。



本作は文様の刻に勢いがあり、鮮明に表現されよい出来になっています。また、わずかに湾曲した器の形で大きさは茶碗として用いることもできます。



高台が浅く持ちづらいのが難点ですが、本系統の形成が」高台を低く作り中を浅く削りこみ、その部分に円筒形の台をあてて窯の中で焼いているためです。



そのため台の跡が褐色になって残りますが、本系統の作品の約束事のひとつです。



近代による写しが多く出回っていますので要注意です。定窯なども同様な近代コピーが多く出回っています。

本作品は印刻が勢いがあり良い出来になっています。製作時期については当方では詳しくはわかりません。初夏のお薄用のお茶碗には最適かもしれません。



北宋時代のものということで売られていましたがどうでしょうかね??

普段の抹茶用やおかずの盛り付けにいかがかな?







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