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Channel: 夜噺骨董談義
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旧ヤマジュウ田村家住宅

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先週末には義父が新聞で記事に掲載されていた福生市にある国登録有形文化財(建造物)「旧ヤマジュウ田村家住宅」を観にいこうかと言い出し、こちらの嫌いではないので「よし!行こう」ということになりました。2月の11日、14,15日に一般公開していたのです。



車で一時間弱で着きました。農家ではないので2階は蚕など飼っていた作りではないそうです。まず目につくのは広い縁側・・。



どこかで見た風景・・、そう私が改修した「男の隠れ家」の原型がそのまま・・。



国登録有形文化財・・・む~、たしかにこれでは住めない。居間などの居室周りはいいのですが、風呂場、台所、トイレなどの水周りも昔のまま・・。



文化財に指定になるのはいいが、家全体が死臭がしますね。家も骨董も実際に使って価値がある世界です。私ならこういう保存にはしたくない。



この縁側も寒いし地震に大丈夫か? ちゃんとした木製のサッシュを入れ、床の隙間をふさぎ、補強が必要・・・。そう家を生かさなくてはいけません。

「ね~」



蔵も2棟ありますが、ぼろぼろ・・。



天井の木材は見事・・。今ではいくらお金をかけても無理。



これでも当時としてはそれほど凝った天井ではないほうですが・・。



梁の長さも中途半端ではない。



このような材料がだんだんなくなってきているし改修できる職人ももはや少ない。

驚いたのが田村酒造で知られる田村家の建物・・。これは立派な生きている建造物。

さて我が物置改修計画は遅々として進まないが、それでも徐々に間取りが分かるようにはなってきました。



この黒い梁は家内の実家の古い家にあったいう土間の梁・・だから煤で貫禄がある。ただし短かった・・、そこを工夫。



縁側の予定の庇の梁・・、なにやら曲がっている。これも一興・・友人の設計者と「ん? サッシュが収まるかな?」



あちこちの既存部分にトラブル。家内と息子は「梁が曲がっていて大丈夫?」

大丈夫さ・・、これで3回目の棲家の建設、どうせ棲家は仮の宿。もはや頭の中は次の建設計画・・。



帰りの電車を待つホームの風は冷たかった・・、家は雨風を凌ぐところ・・。











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