青磁や白磁の器を普段使いに・・、青磁や白磁は高価なものというイメージをお持ちの方が多いようですが、最近はネットなどでお安く入手できるようです。本日の器も数千円の作品です。新しいものより古くて味のあるものをお勧めします。
青磁蓮弁紋小皿
合箱入
口146*高台径85*高さ37
青磁や白磁は基本的には磁器ですし、きちんと轆轤成型されたものを高温で焼成しますので、それなりの技量を必要とし値段が高いのも当たり前といえば当たり前です。
本日の作品は蓮弁紋様の器です。蓮弁紋様は宋時代から作り始められ、それ以降盛んに青磁や白磁で用いられた紋様です。これだけでいつ頃の作品かを特定するのは難しいものです。
下記の作品は参考作品ですが、このように綺麗な仕上がりは非常に希少で高価ですが、また近代作の贋作が多いものです。
この作品は型に嵌め込んで大量に作ったもののように思います。型に入れる際に内側まで紋様を出しています。一般的には内側には紋様がないのが普通が・・・。
覆輪が付いていますが、錆で材質がよくわかりません。定窯の白磁などは北宋時代には縁は銀で覆輪されていますが、元の時代になると覆輪は銅製になります。逆さまにして焼成されるために、縁に釉薬が掛かりきれないために縁のギザギザ感を解消するために覆輪を付けます。本作品に覆輪を付けた本当の理由は不明で外してみないとわかりませんが非常に雑な取り付けです。
高台内や見込みには「カラスの足跡」のようなひびが入っています。ただ、全体の色がいいですね。
中国の浙江省の龍泉窯で焼かれた青磁で日本に舶載された中国の青磁は、ほぼ時代順に砧青磁(南宋~元)、天竜寺青磁(元~明初)、七官青磁の3種に区別されます。
今週の「なんでも鑑定団」に出品されていた明時代の七官青磁はその最晩期の明代中期から後期に焼かれたもので、淡い青緑色を帯びた透明性の強い青磁釉(がかかり、青磁としては粗製に属し、格調に乏しいものです。本ブログにも「なんでも鑑定団」への出品作と同じような作品が出品されています。この「天龍青磁」は訂正して「七官青磁」かな?
なんでも鑑定団の番組では「中国明王朝後期に浙江省の龍泉窯で焼かれた青磁。江戸時代前期にはかなり多くの数が輸入されている。鮮やかなグリーンで透明感が強い。そしてそこに細かい貫入が入っており、格子文の中に渦がちょっと描いてある。三本の足の先まで釉薬がついている、ということは窯の中で宙づりにして焼いている。作り方が大変良い。依頼品は大香炉なのだが、日本ではこれを水盤に使い、“石菖鉢”と呼んだ。」という説明でした。
なるほど・・足まで釉薬が掛けられているいるのは宙吊りか~。「何? 100万・・、馬鹿な!!」 売る値段は1万したらいいほうですよ。
江戸時代に茶人が用いた花生、香炉、香合などが伝存します。本ブログにも七官青磁の花入が登場しています。七官の名称の由来は、これをもたらした中国人の名前、あるいは位とする説があるが、本作品は七官青磁よりも前の時代のものと推察されます。
むろん砧青磁、天龍青磁などは数が少なく、庶民の手の届くものではありません。普段使いなら七官青磁や日本の青磁、清の復刻品が狙い目かな・・。ともかくも骨董は普段使いが原則です。
青磁蓮弁紋小皿
合箱入
口146*高台径85*高さ37
青磁や白磁は基本的には磁器ですし、きちんと轆轤成型されたものを高温で焼成しますので、それなりの技量を必要とし値段が高いのも当たり前といえば当たり前です。
本日の作品は蓮弁紋様の器です。蓮弁紋様は宋時代から作り始められ、それ以降盛んに青磁や白磁で用いられた紋様です。これだけでいつ頃の作品かを特定するのは難しいものです。
下記の作品は参考作品ですが、このように綺麗な仕上がりは非常に希少で高価ですが、また近代作の贋作が多いものです。
この作品は型に嵌め込んで大量に作ったもののように思います。型に入れる際に内側まで紋様を出しています。一般的には内側には紋様がないのが普通が・・・。
覆輪が付いていますが、錆で材質がよくわかりません。定窯の白磁などは北宋時代には縁は銀で覆輪されていますが、元の時代になると覆輪は銅製になります。逆さまにして焼成されるために、縁に釉薬が掛かりきれないために縁のギザギザ感を解消するために覆輪を付けます。本作品に覆輪を付けた本当の理由は不明で外してみないとわかりませんが非常に雑な取り付けです。
高台内や見込みには「カラスの足跡」のようなひびが入っています。ただ、全体の色がいいですね。
中国の浙江省の龍泉窯で焼かれた青磁で日本に舶載された中国の青磁は、ほぼ時代順に砧青磁(南宋~元)、天竜寺青磁(元~明初)、七官青磁の3種に区別されます。
今週の「なんでも鑑定団」に出品されていた明時代の七官青磁はその最晩期の明代中期から後期に焼かれたもので、淡い青緑色を帯びた透明性の強い青磁釉(がかかり、青磁としては粗製に属し、格調に乏しいものです。本ブログにも「なんでも鑑定団」への出品作と同じような作品が出品されています。この「天龍青磁」は訂正して「七官青磁」かな?
なんでも鑑定団の番組では「中国明王朝後期に浙江省の龍泉窯で焼かれた青磁。江戸時代前期にはかなり多くの数が輸入されている。鮮やかなグリーンで透明感が強い。そしてそこに細かい貫入が入っており、格子文の中に渦がちょっと描いてある。三本の足の先まで釉薬がついている、ということは窯の中で宙づりにして焼いている。作り方が大変良い。依頼品は大香炉なのだが、日本ではこれを水盤に使い、“石菖鉢”と呼んだ。」という説明でした。
なるほど・・足まで釉薬が掛けられているいるのは宙吊りか~。「何? 100万・・、馬鹿な!!」 売る値段は1万したらいいほうですよ。
江戸時代に茶人が用いた花生、香炉、香合などが伝存します。本ブログにも七官青磁の花入が登場しています。七官の名称の由来は、これをもたらした中国人の名前、あるいは位とする説があるが、本作品は七官青磁よりも前の時代のものと推察されます。
むろん砧青磁、天龍青磁などは数が少なく、庶民の手の届くものではありません。普段使いなら七官青磁や日本の青磁、清の復刻品が狙い目かな・・。ともかくも骨董は普段使いが原則です。