当方ではまず手を出さない中国清朝の官窯の作品ですが、学習のための資料として購入しましたが、意外に高かった作品です。
伝雍正年製粉彩四喜小壷
合箱
口径152*胴径140*高台径*高さ170
器に有る詩は「枝生無限月 花滿自然秋」と読み、全唐詩、李嶠の「桂」という詩の一部です。十二月のうち八月の「桂花(モクセイ):」を詠み、その前後は「七月蘭花:廣殿軽発香 高臺遠吹吟、八月桂花(モクセイ):枝生無限月 花満自然秋、九月菊花:千載白衣酒 一生青女香。」です。
さて底には「雍正年製」と記され、なかなか絵付もきれいですが、本物ならかなりの高値の作品? 「粉彩」というもの資料として購入した作品です。
印章が不確かなものであることなどから、彩色でうまく描かれていますが「写し」とし「伝」としましょう。
近代のコピー?? この手のものはたくさんあるようです。 非常に手持ちの軽い作品です。中国でも高値で取引されているこの手の作品はほとんど贋作と判断していいようです。
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粉彩(ふんさい):18世紀に始まった陶磁器の上絵付技法の一つ。別名:琺瑯彩。
ヨーロッパの七宝(銅胎七宝)の技術を陶磁器に応用したものとのこと。
琺瑯質の白粉に顔料を重ねて描いていくもので、それまでの五彩の技法では困難だったグラデーションや絵画的な表現が可能になったらしい。
洋絵具を用いたので洋彩、または軟彩とも呼ばれる。(これに対し、五彩は、硬彩とよばれる。)この技法を用いたもののなかに「古月軒」と呼ばれるものがあり、これは宮廷画家などが絵付けをしたものといわれています。
「古月軒」については最近「なんでも鑑定団」に贋作が出品されていましたね。
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「太湖いし」の描き方が本物はうまいものです。
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雍正年製:雍正帝は雍正五年(1727)に命を下し、「内廷恭造式様」を発布し、宮廷の文物は須く宮廷外で生産される「外造の気」と区別し、宮廷特有の風格様式を打ち建てた。清朝宮廷資料の記載によると、雍正帝は「精細」に装飾を施した「優雅」な文様の琺瑯彩瓷送を、古くから往き来のあった蒙古とチベットの王侯貴族に贈る同時に、蓋付きの小箱に入れて典蔵品として永遠に世に伝えていくように命じたとのこと。
胎土はこれでいいのかな?
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内廷恭造式様:琺瑯彩瓷の装飾文様について言えば、詩、書、画、印の四つの要素は、宮廷外では見かけない造作であったため、「内廷恭造式様」と称されました。起源を遡ると、康熙帝時期に、たまにこうした先例が見られましたが、装飾は雍正琺瑯彩瓷上の図画、題句と印文、或いは器底の款識など、全て豊富で多様な組み合わせと格式であったため、一挙に康熙帝時代の風格を変え、更に絵師と字を書く人の息のあった連携により、詩、画、印三者の意義が相通じ、互いに映り映えているのです。
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詩書画印:「詩」は隋、唐、宋、元、明歴代の詩人の名句より選び採用したもの。「書」は,皇帝が勅命で指名した字を書く職人の書法。「畫」は画琺瑯の人が執筆或いは院の画家の手書き草稿を転写したもの。「印」は裝飾文様に照らし合わせて、一組三字の詞を集めて刻した縁起の良い詩文の句です。
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花香:梅、蘭、竹、菊、玉蘭、カイドウ、ボタン、コウシンバラ、フヨウ、モクセイ、ザクロ、 天竺、水仙、カンゾウ、サザン、アンズハナ、桃花、ベニナツメと霊芝など色とりどりで、枝はしなやかに伸び、種類は康熙帝時期より勝っており、同時に四季長春を象徴しています。
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非常の手に持った感じが軽く感じます。
徳利には大きいし、さて何に使いましょうか?
ちなみに本物の例は下記の作品。
粉彩梅樹文皿(ふんさいばいじゅもんさら)
「雍正年製」銘 景徳鎮窯 高さ44*口径173*底径108
清時代 雍正年間(1723-35年)
重文 横河民輔氏寄贈 東京国立博物館所蔵
寸評:「粉彩はヨーロッパで流行していた無線七宝の技術を取り入れて康煕末年に始まった新しい上絵付法である。この作品は粉彩の技法が完成に達した雍正年間(1723-35年)に宮廷用に特別に作られた精品で,「琺瑯彩」あるいは「古月軒」とも呼ばれる。素地を景徳鎮窯で作り,北京の宮廷内の工房において,選ばれた名工によって絵付けされたといわれている。画風は精巧細緻をきわめ,きわめて格調高く,清朝官窯を代表する傑作の一つに数えられる。」
やっぱり本物は違うね。描き方が丁寧でうまい 親爺のがらくたに呆れ果てて息子は熟睡・・。
子にすぐる宝はなしか、いい勉強になった。
伝雍正年製粉彩四喜小壷
合箱
口径152*胴径140*高台径*高さ170
器に有る詩は「枝生無限月 花滿自然秋」と読み、全唐詩、李嶠の「桂」という詩の一部です。十二月のうち八月の「桂花(モクセイ):」を詠み、その前後は「七月蘭花:廣殿軽発香 高臺遠吹吟、八月桂花(モクセイ):枝生無限月 花満自然秋、九月菊花:千載白衣酒 一生青女香。」です。
さて底には「雍正年製」と記され、なかなか絵付もきれいですが、本物ならかなりの高値の作品? 「粉彩」というもの資料として購入した作品です。
印章が不確かなものであることなどから、彩色でうまく描かれていますが「写し」とし「伝」としましょう。
近代のコピー?? この手のものはたくさんあるようです。 非常に手持ちの軽い作品です。中国でも高値で取引されているこの手の作品はほとんど贋作と判断していいようです。
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粉彩(ふんさい):18世紀に始まった陶磁器の上絵付技法の一つ。別名:琺瑯彩。
ヨーロッパの七宝(銅胎七宝)の技術を陶磁器に応用したものとのこと。
琺瑯質の白粉に顔料を重ねて描いていくもので、それまでの五彩の技法では困難だったグラデーションや絵画的な表現が可能になったらしい。
洋絵具を用いたので洋彩、または軟彩とも呼ばれる。(これに対し、五彩は、硬彩とよばれる。)この技法を用いたもののなかに「古月軒」と呼ばれるものがあり、これは宮廷画家などが絵付けをしたものといわれています。
「古月軒」については最近「なんでも鑑定団」に贋作が出品されていましたね。
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「太湖いし」の描き方が本物はうまいものです。
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雍正年製:雍正帝は雍正五年(1727)に命を下し、「内廷恭造式様」を発布し、宮廷の文物は須く宮廷外で生産される「外造の気」と区別し、宮廷特有の風格様式を打ち建てた。清朝宮廷資料の記載によると、雍正帝は「精細」に装飾を施した「優雅」な文様の琺瑯彩瓷送を、古くから往き来のあった蒙古とチベットの王侯貴族に贈る同時に、蓋付きの小箱に入れて典蔵品として永遠に世に伝えていくように命じたとのこと。
胎土はこれでいいのかな?
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内廷恭造式様:琺瑯彩瓷の装飾文様について言えば、詩、書、画、印の四つの要素は、宮廷外では見かけない造作であったため、「内廷恭造式様」と称されました。起源を遡ると、康熙帝時期に、たまにこうした先例が見られましたが、装飾は雍正琺瑯彩瓷上の図画、題句と印文、或いは器底の款識など、全て豊富で多様な組み合わせと格式であったため、一挙に康熙帝時代の風格を変え、更に絵師と字を書く人の息のあった連携により、詩、画、印三者の意義が相通じ、互いに映り映えているのです。
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詩書画印:「詩」は隋、唐、宋、元、明歴代の詩人の名句より選び採用したもの。「書」は,皇帝が勅命で指名した字を書く職人の書法。「畫」は画琺瑯の人が執筆或いは院の画家の手書き草稿を転写したもの。「印」は裝飾文様に照らし合わせて、一組三字の詞を集めて刻した縁起の良い詩文の句です。
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花香:梅、蘭、竹、菊、玉蘭、カイドウ、ボタン、コウシンバラ、フヨウ、モクセイ、ザクロ、 天竺、水仙、カンゾウ、サザン、アンズハナ、桃花、ベニナツメと霊芝など色とりどりで、枝はしなやかに伸び、種類は康熙帝時期より勝っており、同時に四季長春を象徴しています。
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非常の手に持った感じが軽く感じます。
徳利には大きいし、さて何に使いましょうか?
ちなみに本物の例は下記の作品。
粉彩梅樹文皿(ふんさいばいじゅもんさら)
「雍正年製」銘 景徳鎮窯 高さ44*口径173*底径108
清時代 雍正年間(1723-35年)
重文 横河民輔氏寄贈 東京国立博物館所蔵
寸評:「粉彩はヨーロッパで流行していた無線七宝の技術を取り入れて康煕末年に始まった新しい上絵付法である。この作品は粉彩の技法が完成に達した雍正年間(1723-35年)に宮廷用に特別に作られた精品で,「琺瑯彩」あるいは「古月軒」とも呼ばれる。素地を景徳鎮窯で作り,北京の宮廷内の工房において,選ばれた名工によって絵付けされたといわれている。画風は精巧細緻をきわめ,きわめて格調高く,清朝官窯を代表する傑作の一つに数えられる。」
やっぱり本物は違うね。描き方が丁寧でうまい 親爺のがらくたに呆れ果てて息子は熟睡・・。
子にすぐる宝はなしか、いい勉強になった。