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Channel: 夜噺骨董談義
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奥多摩風景 小松均筆 その2

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大学時代に山登りを始めた契機となった最初の登山が奥多摩でした。都会の喧騒から逃れて田舎の空気を味わえてのがとても新鮮でした。奥多摩から丹沢、奥秩父、そして北アルプスへと登山していくこととなりましたが、登山道は行く時や帰りに歩く田舎道はとてものどかでいいところばかりでした。

そんなまだ戦後間もない?頃の田舎の風景尾を独特の描法で描いた作品です。

奥多摩風景 小松均筆
紙本着色軸装 軸先樹脂 共箱
全体サイズ:縦1270*横654 画サイズ:縦358*横505



小松均の作品は稚拙なような描き方ながら人の心を惹きつける作品を作ります。



いいではありませんか・・。山村ののどかな風景・・。霞たなびく遠くの山々・・・。



こんな木々の絵が描き方もある・・。



存分に小松均の世界をお楽しみいただければ幸いですね。









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小松均:1902年1月19日~1989年8月23日。日本画家。山形県北村山郡大石田町生まれ。川端画学校卒業。土田麦僊に師事。新樹社に参加。主に最上川を題材にした作品が多い。1986年文化功労者。晩年は京都市左京区大原井出町に居を構え、大原の風景を題材にした作品を多数残した。「大原の画仙人」と称せられた。若くして血のにじむような苦学をしながら絵の道を志し、87歳で亡くなるまで貧窮と闘いながら厳しい絵の修業一筋に過ごしました。

 

 

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箱にある印章には「翁」と記されていますので、箱書きは明らかに晩年ですが、製作時期もまた熟年を迎えての作品と推察されます。

綺麗な花鳥画だけが日本画ではありません。さて、このような作品を一幅、飾ってみたいと思いませんか? ちなみにお値段は数万円、かなりの贅沢ですね。





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