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Channel: 夜噺骨董談義
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贋作考 五彩写 龍鳳凰紋阿古陀薄茶器

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このような形を「阿古陀薄茶器」と言います。

五彩写 龍鳳凰紋阿古陀薄茶器
底「大明万暦年製」銘 合箱
口径38*胴径*高台径50*高さ90



本作品はカボチャの一種の阿古陀瓜(金冬瓜)に似せた形の薄茶器です。口が少し落ち込んで蓋掛かりがあります。明らかに日本にて使うもので中国にはなく、日本が中国に注文して作らせた形です。



底には「「大明万暦年製」という銘がありますが、清朝時代まで時代が下がった民窯の作品の写しのようにも見えます。また天啓赤絵や南京赤絵と共通した様式がうかがえます。一見だれでも目が引かれるほどの色合いで、絵付は簡筆だけど、生き生きとしています。



本作作品は「中華民国期の万暦写」と思われます。この時代の写しは高台足裏の窯砂は汚く、足削りは万暦のように出来ていますが、地土は明のものらしくなく黒ずんでいるものですが、本作品は高台のつくりはよく出来ています。



中国骨董業界では、五彩器(日本では赤絵とよばれる)の鑑識についての言葉があります。”明看緑、清看紅”(明の五彩の特徴は緑色にある、清の五彩の特徴は紅色にある。)そのほか、黄色も明は濃重であるが、清や近代いくと黄色は淡いです。



絵付の釉薬から判断すると上彩と青花の発色はまったくの民国もののように思われます。



象牙の蓋を付けていますが、これは持っていた方があつらえたものかもしれません。



箱は最近のもの・・。



凝った贋作? は下の写真・・。あつらえものにごまかされる・・。



さても恐ろしきコピー・・・。しかしいつかは中華民国期のコピーも価値が出るかも・・・・。2万円程度の勉強代金・・、高いかな

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