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Channel: 夜噺骨董談義
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琉球壺屋焼呉須絵縞文台付瓶(瓶子) 古琉球壺屋焼 その2

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さて本日で小生は62歳となります。誕生日ながら朝早くから四国に出張です。高松~岡山~大阪~東京と相変わらすのハードなスケジュールとなり、その後はまた倉庫改修の確認と打ち合わせです

さて本日の作品は、一万円前後で今でも売られている祭壇などに用いられる沖縄の瓶子です。数多くあるようで今でも作られている?でしょうが、時代のある作品がやはりいいですね。この作品は「ひっつき」の跡や釉薬の垂れがないときっと魅力が半減するでしょうね。

琉球壺屋焼呉須絵縞文台付瓶(瓶子) 古琉球壺屋焼 その2
合箱
口径45*胴径*高さ167*高台径約



古琉球壺屋焼瓶子とのことです。本作品で二作品目となります。江戸-幕末頃の作(19世紀~20世紀前半)の作品で琉球の壷屋焼瓶子とのこと。



磁器製で白磁釉の上に呉須と鉄絵で太目の線条文が廻り、畳付き部は無釉ですが台内部は白釉が掛けられています。



祭壇に対で飾られる瓶子(ビンシー)と呼ばれ、高台が裾広がりの独特でシンプルな形に魅力があり、口からふっくらと膨らんだ胴と、その下から外へ広がった形の高台のバランスが取れていて大変よい造形です。



佐賀県立陶磁館所蔵作品とほぼおなじものです。



ひっつきの跡がおもしろいですね。泡盛を入れて神前、仏前に供えるのに使用し、一対として祭りや婚礼など祝いにも使われたらしいです。この種の容器は、もともと中国で作られた錫製の器だそうです。金属の乏しい琉球時代ではそれを陶器で作るようになったと言われています。



飾り気の無い力強さに浜田庄司も感じ入ったという琉球の焼き物のひとつです。



琉球の焼き物は幾つか取り上げましたが多彩な作品群ですね

骨董蒐集家は集めないガラクタの一部ですが捨てがたい魅力がありますね・・・

骨董蒐集は周囲の評価ではなく、自分の鑑識眼にかなった作品を蒐集するのは当たり前のことですが、それはそれで非常にレベルの高いことを意味しますね。

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