母が好きだった薔薇と松、まして郷里秋田県出身の画家の作品とあらば食指が動くのも当たり前・・。
不老長春 平福百穂筆
絹本水墨淡彩 軸先象牙 島田柏樹鑑定箱
全体サイズ:横485*縦1460 画サイズ:横350*横515
平福百穂の作品は秋田県を中心に?贋作が多く、共箱でないものには鑑定が必要でした。鑑定は子息の平福一郎が一番信頼が高く、同じ子息でも舟越三郎の鑑定は信憑性が低いとされています。鳥谷播山などの鑑定もありますが、本作品のように島田伯樹の鑑定もあります。島田柏樹は平福百穂の門人の日本画家です。花鳥画を能くし、帝展・文展・日展入選しています。(昭和33年(1958)歿、享年66才)
いずれにしても鑑定よりも作品そのもので出来不出来を愉しむのが骨董の基本です。真贋にばかりこだわると、真贋の見極めは詳しくなっても、骨董の愉しみ方がなおざりになりますね。
さて本作品の題は「不老長春」・・。不老は枝若松、そしてバラが長春をあらわします。
和の松と洋のバラの斬新に思える組合わせも古来からあったようです。ここでの薔薇は「庚申薔薇」のことで主に5月ごろ紅紫色の花を開せますが、四季を通じて咲く薔薇です。
名は、ほぼ隔月に庚申が来るように、たびたび花が咲くということからです。中国の原産で、よく庭園に植えられるようです。
ということを知ることが真贋より先・・・。とはいえ落款と印章は記憶の隅に置いておくことも必要です。
百穂は字がとてもうまいので字が下手な落款はまず贋作を疑ったほうがいいでしょう。
なお島田柏樹の鑑定そのものにも贋作は多々あります。また鑑定書を箱に貼り付けて鑑定箱に仕立て、贋作の作品を箱に収めているものがありますので要注意ですが、作品そのものに品格がないものはまずダメです。
写真ではよく伝わらないでしょうが、平福百穂の作品には独特の品があります。じつにいい作品だと思います。円熟期前後の作品化と思われ、枯淡な墨と色合いはなんともいえませんね。
平福百穂にういてはもうなんども本ブログに投稿しいますので説明は省略します。
不老長春 平福百穂筆
絹本水墨淡彩 軸先象牙 島田柏樹鑑定箱
全体サイズ:横485*縦1460 画サイズ:横350*横515
平福百穂の作品は秋田県を中心に?贋作が多く、共箱でないものには鑑定が必要でした。鑑定は子息の平福一郎が一番信頼が高く、同じ子息でも舟越三郎の鑑定は信憑性が低いとされています。鳥谷播山などの鑑定もありますが、本作品のように島田伯樹の鑑定もあります。島田柏樹は平福百穂の門人の日本画家です。花鳥画を能くし、帝展・文展・日展入選しています。(昭和33年(1958)歿、享年66才)
いずれにしても鑑定よりも作品そのもので出来不出来を愉しむのが骨董の基本です。真贋にばかりこだわると、真贋の見極めは詳しくなっても、骨董の愉しみ方がなおざりになりますね。
さて本作品の題は「不老長春」・・。不老は枝若松、そしてバラが長春をあらわします。
和の松と洋のバラの斬新に思える組合わせも古来からあったようです。ここでの薔薇は「庚申薔薇」のことで主に5月ごろ紅紫色の花を開せますが、四季を通じて咲く薔薇です。
名は、ほぼ隔月に庚申が来るように、たびたび花が咲くということからです。中国の原産で、よく庭園に植えられるようです。
ということを知ることが真贋より先・・・。とはいえ落款と印章は記憶の隅に置いておくことも必要です。
百穂は字がとてもうまいので字が下手な落款はまず贋作を疑ったほうがいいでしょう。
なお島田柏樹の鑑定そのものにも贋作は多々あります。また鑑定書を箱に貼り付けて鑑定箱に仕立て、贋作の作品を箱に収めているものがありますので要注意ですが、作品そのものに品格がないものはまずダメです。
写真ではよく伝わらないでしょうが、平福百穂の作品には独特の品があります。じつにいい作品だと思います。円熟期前後の作品化と思われ、枯淡な墨と色合いはなんともいえませんね。
平福百穂にういてはもうなんども本ブログに投稿しいますので説明は省略します。