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Channel: 夜噺骨董談義
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源内焼 その61 黄釉草花紋輪花六寸皿

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ワールドカップで決勝に進出したなでしこジャパン、錦堀が棄権したウインブルドンテニス・・対照的な結果ですが、世界の強豪と戦うには各々の特性を生かすための絶え間なき修練が必要であること、日本人にとってはスタッフ、チームメイトが互いを思いやる気持ちをベースとした組織力が強みであること、そして決して諦めない強い精神力を垣間見ることができました。スポーツの結果はある意味で残酷な面もありますが、今回のサッカーとテニスの観戦に垣間見たことは企業活動にも学ぶべきことが多々あります。小生は社員には信念を持ち、閲して諦めないこと、そして自己鍛錬を怠ることなく、組織を使えと繰り返し何度も話していますが、果たしてどのくらいの社員にそのことが伝わっているのでしょうかね。地位や金銭を目的にした仕事をしても結果はむなしいもの・・。

骨董の世界も同じこと。修練と高い知識と欲に負けない気高き見識が必要な世界です。日本の骨董における見識力は世界一と思っています。買うも売るも互いを思いやる気持ちも大切・・。

ところで骨董の陶磁器を蒐集する人の多くは現代陶磁器を購入しようと思わないところが面白いところです。日常の実用品も骨董となるのが普通ですが、ときとして人の使ったものは嫌だという方もおられるようです。本日紹介するような源内焼は柔陶なので、破損しやすく実用には向かないとされていますが・・・。

源内焼は高価な作品と思っている方も多いでしょうが、本作品は5000円以下での入手です。皿の見込みに紋様がなく、装飾性に乏しいことから、源内焼とジャッジできない方も多いのでしょう。

源内焼 その61 黄釉草花紋輪花六寸皿
合箱
口径177*高台径*高さ31



「実用よりも鑑賞を主眼に制作された。」という源内皿にも実用的な器は存在します。装飾性を重んじてばかりいても、実用性を要求する顧客がいたものと推察されます。



黄釉一色の釉薬ですが、虹彩を発しており表現は豊かです。褐釉などで地図皿を一色で製作した大作もありますが、高価でも釉薬が綺麗でない作品はいただけませんね。



欠けていた部分は小生が金繕い・・。欠けていたから廉価で購入できたらしい??



源内焼の小作品は実用性が大切ですね。



古九谷ほど高価でなく、実用性もあり、気取ったところのない源内焼の小作品は実に小気味よい・・。



5000円が高いか安いかは使い方次第・・・。スポーツ観戦で熱くなりすぎて、お近くの食器を壊さないように・・・。当方ではサッカーで点が入って興奮して大声を出したら息子が目を覚まして大泣き・・・









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