色紙の作品に続いて二作品目の紹介の大和絵を得意とする画家ですが、一作品目を覚えている人は少ないと思います。近代の大和絵というと田中訥言、浮田一恵、松岡映丘らがいますが、当方にはあまり縁の少ない画家達です。
麗春 松本一洋筆
絹本着色軸装 軸先象牙 共箱二重箱
全体サイズ:縦1380*横650 画サイズ:縦410*横510
松(梥)本一洋(1893年~1952年)は明治26年11月29日生まれ。歴史画を得意とした画家です。昭和27年3月9日死去。58歳。京都出身。本名は謹之助。
代表作品には「蝉丸」「餞春」などがあります。京都に生まれた松本一洋は歴史画を得意としており、古典の文学を題材にする歴史風俗画、近代的な大和絵の創造を制作し続け、その高い想像力を用いた美しい作品をこの世に多く残しました。
京都市立美術工芸学校に入学し、本ブログでも何度か紹介している山元春挙や川村曼舟に師事しています。数々の作品を精力的に制作する松本一洋は研磨を重ね、文展の初入選は在学中に出品した「壬生狂言の楽屋」で、さらに「送り火」でも連続文展で入選し、さらに帝展に入選を重ねました。
昭和8年帝展審査員、11年母校京都市立絵画専門学校の教授になりました。昭和18年から耕人社を主宰しています。初期には古典文学に取材した物語絵歴史風俗画を制作していましたが、やがて近代的な大和絵をめざすようになりました。
綺麗な作品を数多く遺しましたが、今では知っている人は少ないように思います。気品のある作品ですが、大和絵風というのが現代では好まれていないように思われます。京都府京都文化博物館では「松本一洋展 京都画壇・王朝文化の美を描く」が2001年に開催されています。大和絵全体を含めて、いま少し見直されてもいい画家の一人でしょう。
麗春 松本一洋筆
絹本着色軸装 軸先象牙 共箱二重箱
全体サイズ:縦1380*横650 画サイズ:縦410*横510
松(梥)本一洋(1893年~1952年)は明治26年11月29日生まれ。歴史画を得意とした画家です。昭和27年3月9日死去。58歳。京都出身。本名は謹之助。
代表作品には「蝉丸」「餞春」などがあります。京都に生まれた松本一洋は歴史画を得意としており、古典の文学を題材にする歴史風俗画、近代的な大和絵の創造を制作し続け、その高い想像力を用いた美しい作品をこの世に多く残しました。
京都市立美術工芸学校に入学し、本ブログでも何度か紹介している山元春挙や川村曼舟に師事しています。数々の作品を精力的に制作する松本一洋は研磨を重ね、文展の初入選は在学中に出品した「壬生狂言の楽屋」で、さらに「送り火」でも連続文展で入選し、さらに帝展に入選を重ねました。
昭和8年帝展審査員、11年母校京都市立絵画専門学校の教授になりました。昭和18年から耕人社を主宰しています。初期には古典文学に取材した物語絵歴史風俗画を制作していましたが、やがて近代的な大和絵をめざすようになりました。
綺麗な作品を数多く遺しましたが、今では知っている人は少ないように思います。気品のある作品ですが、大和絵風というのが現代では好まれていないように思われます。京都府京都文化博物館では「松本一洋展 京都画壇・王朝文化の美を描く」が2001年に開催されています。大和絵全体を含めて、いま少し見直されてもいい画家の一人でしょう。