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Channel: 夜噺骨董談義
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夕陽ニ三羽鴉飛遊図 長井一禾筆 その8

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会社のOB会やらなんかで飲み会の機会が多くなった最近ですが、めっきりお酒は弱くなりました。年かな?? 今週は懇親会のあとで息子と家内を迎えついでにお茶会に顔を出しました。残念ながら関西のOB会は台風上陸のため中止となりました。

さて本ブログの特徴的な作品群として
1.秋田県出身の画家の作品群 平福百穂・穂庵父子、福田豊四郎、寺崎廣業、伊勢正義、舘岡栗山。倉田松濤、また蓑虫山人ら。
2.天龍道人
3.源内焼
4.浜田庄司(非公開が多い)
等々がありますが、そのほかに釧雲泉(真贋共々)、そして本日投稿の長井一禾の鴉図があります。

なぜか長井一禾の鴉を描いた作品に魅せられています。どこか天邪鬼そうな鴉におのれを重ねているようなところがあるのかもしれません。

夕陽ニ三羽鴉飛遊図 長井一禾筆
絹本着色軸装 軸先鹿角 合箱入
全体サイズ:縦1960*横530 画サイズ:縦1110*横400



長井一禾の鴉の作品、「その8」となります。



写真では解りにくいですが、下の烏の部分のバックは薄く朱で塗られており、夕陽を表現しています。



マンガチックな烏の作品ですが、なぜか気にっていおます。



したたかに生きる鴉・・。



一禾の描く鴉は当時、望月金鳳の狸、大橋翠石の虎ととともに並び称せられていまいした。



鴉の研究は、日本のものはもとより、アメリカ合衆国、朝鮮、中国、台湾など諸国の鴉にまで及び、その形態、動作など、鴉に関する知識は頗る深かったそうです。



明治36年(1903年)9月から5年間、渡米して絵を研究し、またポートランド博覧会に鴉の絵を出品、銀牌を受けています。イタリア博覧会の応接所には、尾形光琳風の鴉の絵を描いています。



鈴木松年、平福穂庵に師事し、円山派の画法を学び、東京では暁斎にも師事した画家です。国内で知る人は少ないので、購入費用も安く2万円程度で購入できる作品群です。

実業家として、画家として「したたかに」、そう我も「したたかに」・・・・・。






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