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Channel: 夜噺骨董談義
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源内焼 その63 三彩蓮花香炉

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本日の作品は源内焼ののだろうか? という疑問をもたれる方が多いかもしれませんね。実際、型に入れて製作される源内焼ですが手作り感が感じられる作品となっています。また江戸期の作品ではなく復興された明治期の作品ではないかという疑念もあります。当方で江戸期の源内焼と判断したのは胎土と釉薬からで、これは実物を見ないと判断できかねる根拠ですが、ほぼ間違いないとうのが現在の判断です。

源内焼 その63 三彩蓮花香炉
合箱
最大幅94*高さ79



蓮の葉がデザインされたちょっと洒落た作品です。



状態の良い非常に珍しい源内焼の香炉です。普通は型によって作成されているのが源内焼の大きな特徴ですが、本作品はおそらく手作りの一品ものではないかと思われます。余技の産物かもしれません。



シュガーポット? ん~、孔が空いているので不向きですね。



高台の削りも手作り風です。



仏具の雰囲気があります。



この文様にもなにか意味がありそうですがこれは蓮の実のようです。



蓮の実と蓮の実の跡を香炉の蓋にデザインしたもののようで、粋ですね~。源内焼はデザインが魅力ですが、こういうことが解るかどうかが骨董の真骨頂・・・なんてね。実は購入後に家内から教わりました



一応洗ってみました。



それなりに少しは綺麗になったようです。



キャンデイポットにいかがかな?



釉薬が剥がれているのも味があっていい。



どのような思いでこの作品は作られたのであろうか? いずれ蓮の文様は仏への祈りが込められているように思います。






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