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引越しの準備 その4

倉庫完成に伴い、いままで倉庫にあったものを収納しないと家全体が片付かないので倉庫にあったものを要不要をチェックして、週末に改修の終わった倉庫に移動しておりますが、はや居1ヶ月経ちますが、ようやく目処がついてきました。

その中から古いものがいろいろ出てきます。先週末には鉄瓶が出てきました。

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錆だらけの鉄瓶ですが、風格があります。蓋には緑青が・・。これが実に味がありますね。

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鋳型は楼閣山水の紋様。

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ふむ? 「これは京都の龍文堂だな」と詳しくないのになぜか直感・・。

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幸い錆びてはいても水漏れはしていないようです。

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注ぎ口部分には印銘があります。印は判読できません。「安之介」だと値打ちものでしょうが・・。それでも「やくざ」でもあるまいし龍の紋様などでなくて良かったと思います。

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蓋の裏には予想通り、「龍文堂造」の銘がありました。

銘からは分家の造り???  第二次大戦時には、金属不足のため、鉄瓶や刀など金属類は徴収された時期があり、古い金属作品は極端に少なくなったそうです。

「龍文堂」の鉄瓶もまた「なんでも鑑定団」に出品された例があります。

本作品は状態はあまり良くなく、型も甘いし、箱もありませんが時代は古そうです。他のものから判断すると江戸末期から明治期から大正期でしょう。錆を完全に落として綺麗にするかどうかは別にして実に時代を経た風格があります。

次に出てきたのが安政3年(1856年)に購入したと記された机。今から160年くらい前のものです。

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欅の一枚板のようです。

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ちょっとした飾り台に・・。

先週のブログで紹介した米櫃と並んで・・。

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備前の二宮尊徳は「備前森□」の印銘があります。二宮尊徳は今では死語?? お土産に使うような大量生産の作品だったのでしょう。

備前の森氏というと「窯元六姓」のひとつです。すなわち六姓とは「木村、森、頓宮、寺見、大饗、金重」で、近代では名だたる名工を輩出した窯です。その中でも森氏は先祖が菅原道真から十九代の後胤という名家です。

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「備前の森氏」は細工物で有名だったらしいですが、作者は不明ですね。机に筆立てか・・。ところで第二次大戦時には、やはり金属不足のため、備前焼による手榴弾が試作されたこともあるそうですが、実戦投入はされなかったらしいですね。

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染付けの盃洗は明治期か?

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盃洗は珍しくないものですが、染付の図柄がいいですね。

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おそらく「太公望」でしょう。盃洗は染付の図柄の良し悪しが肝要です。いい図柄のものは今のうちに集めておくといいかもしれませんが、すでになかなか市場に出回らなくなり、品薄の感があります。

最後は庭に生えていた欅で作った皿立てに母屋を新築した時の欅の端材。

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古きものよ、今後も家の守り神たらんことを願う。






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