Quantcast
Channel: 夜噺骨董談義
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2934

氏素性の解らぬ陶磁器 桧垣花文蓋付青磁水指

$
0
0
現場でトラブルが続きましたが、肝要なのは「プロとしての意識」です。トラブルが起きると一切の言い訳は通用しません。トラブルが起きないように最善を尽くすのがプロですから・・。「個々で最善は尽くせない」というのは集団によるものづくりの基本です。組織や他のプロの意見を聞くのもその道のプロです。まだまだプロとしての意識が低いと反省しきりです。

ところで最近骨董市を歩かなくなったとにこちらも反省しきりです。古着やプラスチックなどの商品が多く、小生の好きな分野の版画や陶磁器のいいものがなくなったことにも起因していますが、出不精になったのが最大の原因かもしれません。

ちょっとした明治期の印判手の皿や氏素性不明の掛け軸にどきどきすることなくなったように思います。手のいい作品が少ないということでしょうか? 

本日は小さめの青磁の水指ですが、三田青磁、古伊万里、京焼?? 日本で作られてものとは思うのですが、生産地の判断が当方では出来かねる作品で氏素性の解らない作品のひとつです。

詳しい方なら胎土や釉薬で判断できるのでしょうが、当方は浅学ゆえまだそこまで青磁に関して詳しくありませんので「氏素性の解らぬ陶磁器」ということでご容赦願います。詳しい方がおられたらコメント頂けると幸いです。

桧垣花文蓋付青磁水指
合箱
口径190*胴径130*底径*高さ170

  

青磁の釉薬の下には地として桧垣紋様の入った珍しい作品です。



全体に出来がよく、水指の命である中に水の入った状態の美しさがあります。



水指は水を入れる器です。水を入れて運び、蓋をとって水が入った状態を確認し、水を柄杓で汲んで、茶を点てます。



水指は外観だけの面白味だけでは良し悪しは判断できない器である基本を忘れないようにしなくてはなりません。



水との相性が良いか否かが水指の良否の生命線ですね。

さ~て、どこの器だろうか?


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2934

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>