週末には基本的に投稿しておりませんので、週末の本ブログにアクセスの多い記事は新旧に影響されない記事が多いのですが、意外に幾つかの記事に集中しているのではなく、多くの記事に分散されアクセスされているようです。
本日の作品は実によくできた作品で、大きさも大きめで貫禄のある作品です。「伝紀州善妙寺焼」とは題していますが、残念ながら氏素性は不明の作品です。どなたかご存知の方がおられたならご指導をお願いいたしたいという理由からの投稿です。
手持ち付炭斗 伝紀州善妙寺焼
合箱
幅312*奥行き217*高さ20
引越しで見つけた欅の根の花板の上で撮影しました。この板は義母の実家にあったケヤキの根で作ったもののようです。
箱には「四国源内焼手鉢」と記されていますが、陶土、釉薬から明らかに源内焼とは異なる作品です。収納されている箱は良い細工がなされており、大切に保管されていたことをうかがい知ることができます。縁や角には堅い木で作られ、きれいな木目の材料を使用しています。
仮題として「伝紀州善妙寺焼」とした理由は「竹で編んだ対象を陶磁器で作れ上げている」という類似点からで、わずか10年ほどの宝暦年間に存在した幻の焼き物と言われる紀州の「善妙寺焼」の可能性があるのではないかという僅かな根拠からの推測です
以前には下記の作品をやはり「伝善妙寺焼」と仮題して投稿しております。
蓮に水鳥置物 伝紀州善妙寺焼
合箱
幅120*奥行き102*高さ75
「善妙寺焼」の作品にはほとんど銘をいれていないといわれています。善妙寺焼についての知識は「善妙寺の住職「玄了」が京都に修行に行った折に陶器の技術を身につけ帰郷した後、陶器作りを始めましたそうです。お寺の裏山の土を使って作陶磁した焼き物が善妙寺焼で、希少な焼き物となっています。」というくらいしか持ち合わせていません。
本作品は唐物の炭斗を模して精巧に作られています。
底まで見事なつくりです。どこで作られ、いつ頃作られたかまったく不明ですので、お値段も当然廉価な作品です。このような招待不明の作品は数多くあるのですが、いつも記述するとおり希少価値ではなく、品格のあるなしで骨董の蒐集基準を定めるべきと思い、本作品はその観点から合格点を出したものです。そう思いながらお土産ものであることもしばしばですので、今回の判断は正しいか否か? はてさて・・・。
手持ちの部分は実にリアルに作られています。茶道ではこの手持ちの部分を持ってはいけないとのことです。弱い部分で、また作品の命ともいう部分だからでしょう。興味本位で手持ちだけをもって作品を持ち上げるのはご法度のようです。
同じように作品の収納箱の真田紐の部分だけをもって、作品を扱ってはいけません。万が一真田紐が切れたら箱ごと落として作品を破損することになりかねません。
手持ちのある酒器の手持ち部分だけをお酒を入れたまま持つのも同様で、両手で万が一のことが起こらないように扱うのも基本です。酒に酔うとついつい手持ち部分だけで酒を注ぐ御仁が多いようですが・・。
金重陶陽の細工物のごとく? 良く出来た作品ですが、なにに使おうかな? 菓子器かな? 羊羹のように黒いお菓子だと炭に見える??
本日の作品は実によくできた作品で、大きさも大きめで貫禄のある作品です。「伝紀州善妙寺焼」とは題していますが、残念ながら氏素性は不明の作品です。どなたかご存知の方がおられたならご指導をお願いいたしたいという理由からの投稿です。
手持ち付炭斗 伝紀州善妙寺焼
合箱
幅312*奥行き217*高さ20
引越しで見つけた欅の根の花板の上で撮影しました。この板は義母の実家にあったケヤキの根で作ったもののようです。
箱には「四国源内焼手鉢」と記されていますが、陶土、釉薬から明らかに源内焼とは異なる作品です。収納されている箱は良い細工がなされており、大切に保管されていたことをうかがい知ることができます。縁や角には堅い木で作られ、きれいな木目の材料を使用しています。
仮題として「伝紀州善妙寺焼」とした理由は「竹で編んだ対象を陶磁器で作れ上げている」という類似点からで、わずか10年ほどの宝暦年間に存在した幻の焼き物と言われる紀州の「善妙寺焼」の可能性があるのではないかという僅かな根拠からの推測です
以前には下記の作品をやはり「伝善妙寺焼」と仮題して投稿しております。
蓮に水鳥置物 伝紀州善妙寺焼
合箱
幅120*奥行き102*高さ75
「善妙寺焼」の作品にはほとんど銘をいれていないといわれています。善妙寺焼についての知識は「善妙寺の住職「玄了」が京都に修行に行った折に陶器の技術を身につけ帰郷した後、陶器作りを始めましたそうです。お寺の裏山の土を使って作陶磁した焼き物が善妙寺焼で、希少な焼き物となっています。」というくらいしか持ち合わせていません。
本作品は唐物の炭斗を模して精巧に作られています。
底まで見事なつくりです。どこで作られ、いつ頃作られたかまったく不明ですので、お値段も当然廉価な作品です。このような招待不明の作品は数多くあるのですが、いつも記述するとおり希少価値ではなく、品格のあるなしで骨董の蒐集基準を定めるべきと思い、本作品はその観点から合格点を出したものです。そう思いながらお土産ものであることもしばしばですので、今回の判断は正しいか否か? はてさて・・・。
手持ちの部分は実にリアルに作られています。茶道ではこの手持ちの部分を持ってはいけないとのことです。弱い部分で、また作品の命ともいう部分だからでしょう。興味本位で手持ちだけをもって作品を持ち上げるのはご法度のようです。
同じように作品の収納箱の真田紐の部分だけをもって、作品を扱ってはいけません。万が一真田紐が切れたら箱ごと落として作品を破損することになりかねません。
手持ちのある酒器の手持ち部分だけをお酒を入れたまま持つのも同様で、両手で万が一のことが起こらないように扱うのも基本です。酒に酔うとついつい手持ち部分だけで酒を注ぐ御仁が多いようですが・・。
金重陶陽の細工物のごとく? 良く出来た作品ですが、なにに使おうかな? 菓子器かな? 羊羹のように黒いお菓子だと炭に見える??