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Channel: 夜噺骨董談義
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明末?染付 花虫文様呉須中皿

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天気の良い休日はのんびりと始まります。



どうして朝陽が二重線になるかって? それは内緒・・、カウンターの材質によります。当方では始めての試み?? 自然(明るさなら太陽や月、その角度)、そして人工(明るさなら照明の効果)、こういうものを総合的にとらえてものづくりは考えられます。光を時間や季節でどう効果が生まれてくるか、暗いなら人工的にどう照明を取り入れるかなどを小さな空間ですが、ちょっと遊んでみました。



円窓が午後には二重円になるのも不思議でしょう。その写真は以前に投稿したとおりです。さらにはカウンターを反射性の高い石を使うことで鑑賞の幅を広げています。この狙いはまだまだのようですが・・。美術館や茶室ではまずないでしょうが、個人的なものづくりはすべてチャレンジです。模倣だけでは進展性がありません。



ものづくりの現場で最近特に感じるのは経営トップは経営方針、決定、責任を明確にするということ・・。方針はデータに基づいて説明しやすく、決定はすばやく理解し易く、責任の所在は明確に間違いなく、これらをキチンと行なわないと社員のモチベーションが上がらず、後継者も育たないようです。その判断材料として報告、連絡、相談をすばやく行なうことですが、勘違いして会議ばかり行うのはお門違いです。問題があったら自ら現場を見に行くことです。現場を見て方針を出す器量がトップには必要です。

さて、本日は中国明末から清初めにかけての作品で、赤絵と同じくこちらの作品群も日本で好まれた品々です。数千円から廉価にて入手できますが、多くは十人揃い以上の揃いあったものですが、個々に売却され、揃いで入手できることは少なくなりました。揃いでなくなり人気も伊万里ほどでもないので廉価にて蒐集する普段使いには向いている作品群です。

明末染付 花虫文様呉須中皿
合箱
口径204*高さ40*高台径125



明末染付けの条件は砂高台。



高台内に鉋跡。



口縁に虫喰。景徳鎮で官窯が衰退しましたあとに、民窯で製作されましたが、どうも陶土が枯渇?したらしく、良質な陶土でないものを使用したために、釉薬との収縮の違いで釉薬が剥がれたのが虫喰いの原因らしいです。これが日本では面白いと解釈されたようです。



手取りが軽い作り。



染付けはある程度パターン化されているようです。



時代が下がると趣に味わいがなくなってきます。両者を比較すると・・。伊万里など日本では虫喰いも含めて模倣した作品が数多くありますので判別は非常に難しいようです。




時代が下がったり、日本製のものになると虫喰いも、砂付も少なくなります。ま~わざとらしい虫喰や砂付よりはないほうがいいかもしれません。



いずれにしても両者ともに普段使いの器で、産地や製作年代がどうのこうのとこだわるほどのものではないと思います。



染付や赤絵、金襴手など使い分けて楽しむことはちょっとした贅沢ですが、「ちょっときたない」と感じる潔癖症?の方には不向きと思われる本日の作品です。

器にかぎらず茶室も普段使いに変身・・、縁側は完全に洗濯ものの干し場になっていますし、茶室は義父の昼寝の場。縁側の椅子で息子は日向ぼっこ・・。茶室の使い道などはどこへやら・・。陽を充分に使っています。茶室だけの茶室など糞食らえ!



そう、要は使うこと、そして愉しく・・。それが現場を見るということ。ものをつくるということ。「使え! 使え!!」壊れたら「また作れ、買え」それがものつくりの後継者を育てる。

ものごとは実践する努力が必要です。そこにアイデアが生まれますが、「現場」を見ていないとアイデアの根源は育ちません。陽の光を実際に見て、さてどう使うおうとか、その現場によって角度、景色がすべて違うので光を巧く捉えるアイデアはその場で想像力豊かに・・、というほど大げさなものでもないか

ともかく骨董も頭も体の使え! 使え! 使え! 失敗を恐れるな!!




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