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Channel: 夜噺骨董談義
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織部沢瀉紋徳利 江戸期

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昨日は遊びが過ぎて睡眠時間なし・・・・。今日も夜遅くなりそうですし、明日は東北へ出張です。ちょっと忙しい


本日の作品は、素人判断ですが桃山期から江戸期にかけての作品・・のように思いながら??悦に入っています。

ずっしりとした大きさは男の徳利と言わしめる堂々としたものです。

織部沢瀉紋徳利 江戸期
合箱
口径35*胴径80*高180

さらりと描かれた鉄絵ですが、意外とこれが難しいものです。古織部の徳利の鉄絵には古格があり、勢いと味があると評されています。



古い織部の徳利は伝世品は少なく、大概は発掘品であり、完品は少ないようです。



織部徳利や志野織部と呼ばれるものですが、本作品のように織部釉薬があまり掛けられず、緑の釉薬が少ないものもあります。



底は低い輪高台、高さは20センチ前後の背の高いものが多く、すっきりとした整った形がほとんどのようです。




本作品はおそらく織部とは思わないで手放されたものではないかと推測されます。本来織部はもっと緑釉薬がたっぷり掛かったものというイメージが強いからです。

織部釉は少ないものの志野を思わせる白みを帯びた温かみのある釉薬がまた手に持つと和むものです。



沢瀉紋(オモダカ紋様)は吉祥紋で、よく織部徳利には描かれる紋様です。質素でとてもよい仕上がりの徳利です。この簡素でセンスの良い絵の配置が趣を高めています。




沢瀉紋:オモダカは、池や沢などに自生する水草で。愛らしい花が咲く。その昔、この植物を「勝ち草」といって、戦いに勝つことにかけていたと言われています。
葉の形が矢ジリに似ている、また、沢瀉威の鎧ということばもあって、「攻めても、守ってもよい」ということから勝ち草とよんだということです。毛利氏も副紋にこの「沢瀉紋」を使用しています。 (立ち沢瀉)。
・・・・・なかなか骨董は勉強になります

若干の緋色が変化をもたせ、味わいを深めています。



別冊太陽の「徳利と盃」に織部徳利が掲載されています。



白洲正子に骨董を伝授したという青山二郎もまた織部徳利を愛蔵していたようです。



液体(酒)につながる水辺の植物が多く描かれることが多いそうです。どこにでもありそうな本作品のような徳利・・・、意外と見つからないものです。



決して美人や偉い人ではないが、味のある人とお気に入りの徳利と朝鮮唐津の盃で寒い夜はちょっと燗をつけた酒で、鰰鮨でもつまみながら一献・・、いいね〜、ただ今週は無理



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