パソコン環境復活。パソコンを新しくしました。さすがにXPではパソコンも骨董となりかけていました。
さて先日の護国寺でのお茶会の席で替茶碗としてイタリアのお茶碗が出されていました。下記の作品にそっくりで驚きましたが、当方のお茶碗はベルギー製です。
「BOCH]と記されていますが、もちろん茶器ではありません。古陶のボールとして売られていましたが、千円也・・。
口縁に欠けている部分があり、こちらで繕いしましたが、高台にも窯傷があります。安いのにはそれなりの理由があるようですが、当方は茶碗にいいと判断しての購入です。
高台が高く非常に持ちやすくて使いやすい作品です。
絵付けも質素で味わいがありますが、同じような考えを公で披露している方々は多いようで、西洋陶磁器をお茶の道具立てにしていることはよく見かけます。我が机のクリップ入・・・。
さて本日は渡辺省亭の作品の「その6」となります。
小生が渡辺省亭の作品に興味を持つ理由のひとつに郷里と関係のある画家の一人であることがあります。
「代々秋田藩の廻船問屋を務める吉川家に、吉川長兵衛の次男として、江戸神田佐久間町に生まれる」とあります。さらには「親友と呼べる画家は平福穂庵(平福百穂の父)と菅原白龍くらいで、一匹狼の立場を貫いた。」ということから郷里出身の画家の平福穂庵とも関係があります。
こういう関係からの展示会も面白いかと・・、むろん渡辺省亭の画力を一番評価しての蒐集です。
花鳥図(桜ニ鵯図) 渡辺省亭筆
絹本水墨軸装 軸先鹿骨 合箱
全体サイズ:縦*横 画サイズ:縦*横
夜桜か時ならぬ雪か・・、情緒がありますね。これが欧米から渡辺省亭の評価が高い理由でしょう。日本では見慣れた画題・・、欧米では魅力的と評価されるようです。
さて題は安易に「花鳥図」としましたが、桜の花と何の鳥でしょうか? くちばしが長いので「ヒヨドリ」か「メジロ」と推察されますが、ヒヨドリの可能性が高いようです。
説明には「省亭は号。一昔前は専門家でも「しょうてい」と読んでおり、当ページの英語・仏語版でもそちらに従っている。しかし、省亭の末裔にあたる人々は「せいてい」と読んでおり、渡欧中の省亭に触れたフランスの文献でも「Sei-Tei」と紹介されていることから、「せいてい」が正しい。」とあります。
小生も最近まで「しょうてい」と読んでいました。
「省亭の忌日を、親しい人々は花鳥忌と呼び、省亭の作品は当時の来日外国人に好まれ、多くが海外へ流出した。メトロポリタン美術館、ボストン美術館、大英博物館、ヴィクトリア&アルバート博物館、ライデン国立民族学博物館、ベルリン東洋美術館、ウィーン工芸美術館など、多くの国外美術館・博物館に省亭の作品が所蔵されている。」という記述が渡辺省亭の作品を鑑賞していると頷けるものがあります。
「外国が日本の伝統美を評価し、日本もまた外国の用途の美を取り入れる。」・・・、好ましきことです。
さて先日の護国寺でのお茶会の席で替茶碗としてイタリアのお茶碗が出されていました。下記の作品にそっくりで驚きましたが、当方のお茶碗はベルギー製です。
「BOCH]と記されていますが、もちろん茶器ではありません。古陶のボールとして売られていましたが、千円也・・。
口縁に欠けている部分があり、こちらで繕いしましたが、高台にも窯傷があります。安いのにはそれなりの理由があるようですが、当方は茶碗にいいと判断しての購入です。
高台が高く非常に持ちやすくて使いやすい作品です。
絵付けも質素で味わいがありますが、同じような考えを公で披露している方々は多いようで、西洋陶磁器をお茶の道具立てにしていることはよく見かけます。我が机のクリップ入・・・。
さて本日は渡辺省亭の作品の「その6」となります。
小生が渡辺省亭の作品に興味を持つ理由のひとつに郷里と関係のある画家の一人であることがあります。
「代々秋田藩の廻船問屋を務める吉川家に、吉川長兵衛の次男として、江戸神田佐久間町に生まれる」とあります。さらには「親友と呼べる画家は平福穂庵(平福百穂の父)と菅原白龍くらいで、一匹狼の立場を貫いた。」ということから郷里出身の画家の平福穂庵とも関係があります。
こういう関係からの展示会も面白いかと・・、むろん渡辺省亭の画力を一番評価しての蒐集です。
花鳥図(桜ニ鵯図) 渡辺省亭筆
絹本水墨軸装 軸先鹿骨 合箱
全体サイズ:縦*横 画サイズ:縦*横
夜桜か時ならぬ雪か・・、情緒がありますね。これが欧米から渡辺省亭の評価が高い理由でしょう。日本では見慣れた画題・・、欧米では魅力的と評価されるようです。
さて題は安易に「花鳥図」としましたが、桜の花と何の鳥でしょうか? くちばしが長いので「ヒヨドリ」か「メジロ」と推察されますが、ヒヨドリの可能性が高いようです。
説明には「省亭は号。一昔前は専門家でも「しょうてい」と読んでおり、当ページの英語・仏語版でもそちらに従っている。しかし、省亭の末裔にあたる人々は「せいてい」と読んでおり、渡欧中の省亭に触れたフランスの文献でも「Sei-Tei」と紹介されていることから、「せいてい」が正しい。」とあります。
小生も最近まで「しょうてい」と読んでいました。
「省亭の忌日を、親しい人々は花鳥忌と呼び、省亭の作品は当時の来日外国人に好まれ、多くが海外へ流出した。メトロポリタン美術館、ボストン美術館、大英博物館、ヴィクトリア&アルバート博物館、ライデン国立民族学博物館、ベルリン東洋美術館、ウィーン工芸美術館など、多くの国外美術館・博物館に省亭の作品が所蔵されている。」という記述が渡辺省亭の作品を鑑賞していると頷けるものがあります。
「外国が日本の伝統美を評価し、日本もまた外国の用途の美を取り入れる。」・・・、好ましきことです。