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Channel: 夜噺骨董談義
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氏素性の解らぬ作品 壺屋焼 赤絵花文花瓶 伝新垣栄三郎作 その4

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最近投稿の続いている壷屋焼の作品の紹介です。壷屋焼の作品は大きくなくては格好がつかないようです。どうもこじんまりした作品はつまらないものです。

壺屋焼 赤絵花文花瓶 伝新垣栄三郎作 その4
合箱
口径*胴径155*高台径*高さ301



形態的にはユシビン等に見られるように、叩いて、もしくは削って面取りをして、そこに模様を描くというのが、栄三郎ならではの形態の特徴です。このような作風は浜田庄司の影響もあるのかと思われますが、さらに国画会の会員でもあるので、そういった影響もあるかと推察されます。



線彫、赤絵、飛び飽という技法の併用も見られ、全体的にみて非常にモダンな、ごちゃごちゃしていない、どちらかというと壺屋では書きたがる傾向にありますが、栄三郎の作品は全体にすっきりしている抽象的な文様を描いています。



具象物が少なく、仁王(永昌)は鳥や花などを具象的に描きますが、栄三郎は抽象的な文様を主体に描いています。また栄三郎は電動のロクロは使わず、亡くなるまで蹴ロクロで作陶されていたそうです。ロクロの技術がとても素晴らしく、非常に手が細かく、緻密な仕事をしています。



共箱がないと新垣栄三郎の作品として認めらない、もしくは売買価格ば非常に廉価になるのは、浜田庄司の作品と同じですが、底には新垣栄三郎と思われる掻き印があります。



日常に使うものなので、真贋云々よりもエイやと購入。



さていいのやら悪いのやら・・。


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