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Channel: 夜噺骨董談義
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明末呉須赤絵 花鳥文皿 その6  (五彩牡丹鳳凰文皿 その3)

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昨年末は大宮で昼食後、仙台で夕方の同窓会。とんぼ返りで帰宅したの12時近く。息子の寝顔を見てほっとしたものでしたが、なにかと気忙しい昨年末でした。

年末年始には帰省しのんびりと過ごし1月2日には帰京し、私が知る限り一時的に以外は開いたことの門を義父と正月には開いてみることにしました。倉庫改修が終わり、いろんな材料を片付ける一環として門の前にあった資材も片付け、初釜を控えての開門です。



江戸期からあった門のようですが、扉だけが当時のままのようです。

ところで寒くなってくるとトイレも寒くなってきます。トイレは暖房の入れっぱなしが怖いので温度センサー付き・・これは電気料金が高くなります。そこで今年は人感センサー付を試してみました。スイッチが入るを確認し、切れるかどうかを確認するまで家内は廊下でじっと待っていたらしい 便利なのはいいのですが、なにやらトイレの数を数えると幾つになるのやらと・・。

さて本日明末から清初に漳州窯で製作された呉須赤絵の作品群ですが、呼称に様々あり混乱を招いている作品群でもありますが、本日の作品を紹介するにあたり整理したいと思います。

(明末)呉須赤絵 花鳥文皿 その6 (五彩牡丹鳳凰文皿 その3)
合箱
全体サイズ:口径228*高台径110*高さ47



焼き物としての呉須という名称は、現在の中国福建省から広東省にかけての主に漳州窯で生産されたと思われる明中期以降の半磁器のことで、英語では“swatow ware”と呼ばれ、広東省仏頭(スワトウ)港から積出されたとされますが、呉須または呉洲の呼称の語源は不明です。



箱には「南京 赤絵」と記されています。



高台は汚いほうが時代があります。



明末かな? 茶人に重宝されたという記事を見かけますが、茶事のどのようなときには菓子皿? 盛り付け皿?



絵付の迫力は他のブログに投稿した作品には負けていますね。



本ブログに投稿された中皿サイズの作品を今一度掲載してみました。

呉須赤絵 花鳥文皿(明末呉須赤絵花鳥文皿) その1
全体サイズ:口径209*高台径123*高さ36



呉須は本来、染付(青花)顔料のコバルトの意味で焼物の呉須とは 区別されています。



仏頭を輸出港とするこれらの焼物は、日本をはじめ東南アジア,中近東, ヨーロッパにまで送られ、明末・清初に景徳鎮で受注生産された古染付,祥瑞などに むしろ先んじて日本へ渡来し、茶陶としての用途に重宝されました。



器種は鉢,皿が多く、染付,瑠璃,柿釉,白釉,五彩などがあります。

呉須赤絵 花鳥文皿 (五彩牡丹鳳凰文皿 その2)
合箱入
全体サイズ:口径225*高台径128*高さ45



五彩のものを呉須赤絵と呼び、その華やかさもからわが国では古来人気が高いもののようです。呉須や五彩と称されましたが、同じ分類の作品群に属すると思われます。



砂高台は高台の底に砂の痕(あと)が残っているものを総じてそのように呼びます。重ね焼きの際、器物どうしが溶着するのを防ぐために砂をまいたために生じ、朝鮮製の茶碗(ちやわん)などにも多い特徴です。



呉須赤絵 花鳥文皿(五彩鳥花文皿) その3
合箱入
全体サイズ:口径169*高台径85*高さ28



明末から清初の作品が勢いのある絵付や虫喰、砂付高台など見所が多く、清初以降は面白味のない作品群となっていきます。



呉須赤絵の花鳥文の作品だけでもいろんな作品があるものです。



呉須赤絵 花鳥文皿(五彩牡丹双鳳凰文盤 呉須赤絵鳥花文様八寸皿 その2) その4
古箱入
径248*高台径*高さ41



余白まで絵付で描かれた作品は評価が高いようようですが、賛否はあると思います。



本ブログでは中皿のほかに大皿、鉢なども取り上げていますが、さらには染付、赤絵というより青色を主体とした皿、さらに「寿」や「天下一」の字体のあるものなど各種あります。



赤絵として日本の犬山で製作されたものや京都で製作されたもの、名工と称された投稿が製作したものがありますが、本歌のほうがいいと思うのは私だけではないでしょう。

基本的にこれらの作品の総称は「呉須赤絵」でいいと思います。市場には星の数ほど作品が出回っていますが、出来のよいものは意外に数が少なく、ほとんどが時代の下がったものでとるに足りないものばかりです。出来のよいものを選択して蒐集する必要があるようです。当方では普段使いの数が揃ったのでそろそろ蒐集は終了しようかと思っています。

この手の大皿の作品は年始の中尾彬らが出演してるテレビでも紹介されていましたが、なんと所有者によると購入購入金額が1000万だそううですが・・・?? 二桁金額を間違えているとしか思えませんが、お金のある方はお金の使い方に見る眼がないということの証でもあろうと思って観ていました。

骨董の世界では無知と無駄遣いは同じこととして捉えられますが、これはどの世界でも同じで、日々情報を集め基礎知識を研鑽する努力を怠ってはなりません。意外にものごとを知らないことがこの世は溢れているものということを骨董を通して学んできましたが、何かに通じるということは逆に他人は物事を知らないということを痛切に感じるということでしょう。

仕事でもそうであって、その道のプロが意外にその他のことには無知であることが多いものです。とくに大きな企業にその傾向が多く、自分の担当職務には詳しくても互いの連携の仕事を理解していない人が多く、そういう企業はいずれ衰退するものだろうと感じることが多く在ります





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