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Channel: 夜噺骨董談義
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古伊万里梅紋油壷 その1

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夫婦別姓が国会で討議される予定が、政権が交代し棚上げにって久しい。実際、姓を変えることがいかに大変かは経験しないとわからない。社会的に認知度の低下、貯蓄・保険・クレジット・公共料金の手順の変更の煩雑さなどマイナス面は多大で、すべて解消するのに仕事の合間に行っていくと2年近くかかります。早く夫婦別姓への移行を検討するようにすべきだと思います。

さて本日は昭和40年代にはコレクターの間で大人気だったという油壺です。今ではそれほど人気があるわけではありませんが、コレクターが多くいるようです。

江戸から明治にかけて使われたようですが、当時は使い捨てのようなものだったのでしょう。小さな口からはそれほど多くの量が出ず、少しずつ手を当てて容器を逆さにしてとって、髪につけたのでしょう。

通常、中には油の残骸があり、なかなか取れません。「とくとく」といい音がしますが、決して徳利などには使ってはいけません。中に入っていたのは油ですので、こびりついていて完全には除去しにくく、なんらかの方法で中をきれいにできたとしても、その使用方法を知っている御仁からみると徳利では気持ちがよくありません。ちょっとした花瓶に用いるのが無難でしょう。

古伊万里染付梅図油壷 その1
合箱
口径43*胴径80*高台径*高さ80



本作品は髪油壺として使用された壺で江戸初期から中期にかけての作品だと思われます。油壷は伊万里では 江戸前期頃より幕末明治頃まで作られていたようです。この手の壺は素朴さと愛らしさで昭和40年代競って収集されたようですが、市場には完品は少なくなってきているようです。九谷など色絵の作品もありますが、色絵の作品は時代も若く味気がありませんので、やはり染付が一番いいものでしょう。




完品か否か、景色の良しあしによって評価が決まるようです。こういうものに石はぜが少しでもあると風情がありると感じますね。

本作品は完品ではなく口縁の一部に直しがあります。



手慣れた草花紋、染付の色の変化が魅力的で、野の花を活けて洗面所などの棚に飾っておくと粋ですね。



たくさん集める必要はありません。お猪口などと同様にたくさん集める御仁がいるようですが、用途が限られるものですので、数多く集める必要はありません。




根付、お猪口、油壷といったものをたくさん集めるのはどうも私は理解できません。数多く集めるより、油壷は伊万里の染付が一番ですので、一個か二個、染付の普段使いがあれば十分でしょう。




本作品は実際に使われていたようで、中に残留物があり、熱湯で熱くしたり、中を串刺しで突っついたり、中の残留物を除去するのに悪戦苦闘。最後には縄の細いもののようなものが出てきました。江戸期の残留物・・



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