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Channel: 夜噺骨董談義
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天龍青磁源氏香紋三足香炉 明時代

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週末は雪のおかげで長男に会いに行けませんでした。明日が休日なので、用事が入らない限り本日の夜には会えそうです。家内の実家のほうはだいぶ雪が降ったようです

そう雪が屋根に積もると重みで下にずり落ちる音がまるで屋根の上を人が歩いているように聞こえるのをご存知ですか? 二階に寝ていると幽霊の足音のように聞こえるのですよ・・ズシ、ズシとね

週末は趣味に没頭していました。ガラクタの整理に追われながら、ガラクタの処分を本当にそろそろ考えようと思います。子孫に美田を残さずと言いますが、子孫にガラクタも残すなかな。

たしかに財産など子孫に遺さないほうがいいかもしれません。自分の食い扶持は自分で稼ぐのが一番ですね。もし遺されたら、換金などのお金を当てにせず、大事に子孫に残すのみを考えたほうがいい。換金すると碌なことにならないものです。必ずや財産争いになるという・・、そして全てがなくなるらしい。

さて本日はまた「がらくた」のひとつの紹介です。

なかなか青磁の器はこれといったものが手に入らないものですが、この作品は気に入っている作品のひとつです。似たような形の作品はほかにもいくつかあるようです。リンク先の作品は「青磁三足盤」と題され、佐賀県立九州陶磁文化館の所蔵ですが、龍泉窯の青磁で、本作品はその模倣品かもしれません。ほかにもいくつか似た作品はあるようですが、胴の部分の紋様がこのようなものは解りません。


天龍青磁源氏香紋三足鉢 明時代
古箱入
口径215*胴径235*高さ70



源氏香紋というのはご存知ですね? 詳しくはリンク先を参考にしてください。とかく骨董の世界は多くの分野の知識と関わることが多いようです。



日本の紋様が刻されているから本作品が日本製がというと、そうではないように思います。源氏紋に似た紋様と解釈しています。




青磁にはいくつかの種類があって、その種類の特徴を覚えておく必要があるようです。



青磁における真贋の見極めは素人の手におえるものではなく、それゆえか、なかなか手を出しづらく、青磁の作品はあまり持っていません。



奥の深い青磁には数多くのファンがおり、透き通った青い磁器は人の心を惹きつけて止まないものです。ほんの少しその世界をこの器を通して感じられればと思います。



ただ、この器が明の頃の天龍青磁と記録にはありますが、当方では自信はありません。鎹で補修され大切にされてきたことは事実なようです。今回、鎹が黒くなっていたので、磨いておきました。



落としてしまったか、なんらかの理由でヒビが入ってしまったので、鎹で補修したようです。鎹の補修は珍しいことではなく、実家にある幕末から明治期の伊万里の器にしてあるものもあります。専門に鎹補修をしている人がいるのでしょう。


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天龍寺青磁(てんりゅじせいじ):元代(1271〜1368)から明代(1368〜1644)初期にかけて龍泉窯で作られた青磁で、釉色が黄味のある沈んだ青緑色のものを呼びます。 天竜寺の名の由来は、南北朝時代、天龍寺造営を名目とする貿易船・天龍寺船によって舶載されたからとも、夢窓国師が天龍寺に伝えたといわれる浮牡丹の香炉からともいわれます。

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貫入の入り具合が汚かったり、貫入から白い粉が吹いたようなものなどは、よく解りませんが古く見せた近代の贋作と言われています。



女性のように誘惑的な青磁や白磁の世界・・、深入りすると痛い目にあいますよ。クワバラ、クワバラ
ところで、一般的には骨董そのものは女性に心動かすよりはリスクの少ない趣味と言われています




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