こちらの油壷は前回投稿した作品よりさらに中に古い油の残骸がいっぱい入っており、少しでもきれいにしようと悪戦苦闘中しました。
古伊万里梅紋油壷 その2
合箱
口径23*胴径97*高台径48*高さ93
髪油壺として使用されたふっくら立ち上がった古伊万里の油壺で、おそらく江戸期初期から中期にかけての作品と思われます。この手の壺は素朴さと愛らしさで、昭和40年代にブームとなり、競って収集されたようですが、市場には完品は少なくなってきているかもしれません。
完品か否か、景色の良しあしによって評価が決まるようです。本作品は完品ではなく胴の一部に窯傷状のシミと磁質が見えていますが、これがかえって景色となっていて面白いと思います。
上部からみたデザインされて手慣れた草花紋、染付の変化が魅力的です。この手の油壷としては大きめで親壺と呼ばれるものかも知れません。
高台も素朴で魅力的です。このように幾つか見所のある作品を手に入れることが骨董の楽しみのひとつです。
自然にできる変化が陶磁器で珍重されますが、それがなんでもよいということではなく、趣を持つものに限定されるもので、審美眼を磨くとは大げさですが、下手のものと見分ける眼が必要です。
流行が去った小さな器と侮ってはいけません。色絵の油壺は魅力が失せてきましたが、この染付の油壺は意外とまだ人気が高いものです。1万、2万円では買えないらしいです
本作品らはついでに買ったような値段でしたが、中の油の残留物除去にかかる手間はたいへんなものです
古伊万里梅紋油壷 その2
合箱
口径23*胴径97*高台径48*高さ93
髪油壺として使用されたふっくら立ち上がった古伊万里の油壺で、おそらく江戸期初期から中期にかけての作品と思われます。この手の壺は素朴さと愛らしさで、昭和40年代にブームとなり、競って収集されたようですが、市場には完品は少なくなってきているかもしれません。
完品か否か、景色の良しあしによって評価が決まるようです。本作品は完品ではなく胴の一部に窯傷状のシミと磁質が見えていますが、これがかえって景色となっていて面白いと思います。
上部からみたデザインされて手慣れた草花紋、染付の変化が魅力的です。この手の油壷としては大きめで親壺と呼ばれるものかも知れません。
高台も素朴で魅力的です。このように幾つか見所のある作品を手に入れることが骨董の楽しみのひとつです。
自然にできる変化が陶磁器で珍重されますが、それがなんでもよいということではなく、趣を持つものに限定されるもので、審美眼を磨くとは大げさですが、下手のものと見分ける眼が必要です。
流行が去った小さな器と侮ってはいけません。色絵の油壺は魅力が失せてきましたが、この染付の油壺は意外とまだ人気が高いものです。1万、2万円では買えないらしいです
本作品らはついでに買ったような値段でしたが、中の油の残留物除去にかかる手間はたいへんなものです