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氏素性の解らぬ作品 四耳花入 その2 

畑で採れたブルーベリー、トマトに続き会社で配りました。

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もちろんこれも無農薬。ジャムにすると美味しいです。

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さて土日は読者も少ないようですし、こちらもあまり肩のこらない作品にて投稿することにしています。

「他人からみるとガラクタにしか見えない作品が、人によっては気高き花器や茶器となる??・・・。」という信念を持って骨董品を吟味していますが、なかなか思うようにはなるものではありません。

むろん時として贋作、駄作を入手することが多々あります。あの益田鈍翁ですら、ひとつの蔵分の贋作・駄作を入手してしまったか・・・。

ところで本ブログでは原稿の題に「贋作考」とある作品は90%以上の確率で贋作と思われる作品で、その確率で廃棄処分されています。

「氏素性の解らぬ作品」はその確率が50%程度ですが、稀に後学によって「贋作考」、「氏素性の解らぬ作品」から真作に昇進?となった作品もあります。同時に真作と思った作品が、工芸作品や模写、贋作であったりすることもむろんあります。

骨董には教科書がありませんし、これが解答というものもありませんので、納得するまでじっくり時を待つことが必要のようです。

本日はその「氏素性の解らぬ作品」のひとつの紹介です。

氏素性の解らぬ作品 南蛮手 四耳花入  
合箱入
口径*最大胴径*底径*高232

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肩に四つの耳の付いた壷は元来四耳壺(しじこ) と称し、肩部に紐をかける半環が4カ所ある器です。本来は四耳壺は骨蔵器として納められていたと思われますが、後世には衣装的なもの、格が上がって茶器(茶壷)として作られました。

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本作品は南蛮焼の可能性がありますが、丹波焼とされていました。丹波焼に釉薬を掛けることもあるようで、本作品は意図的に褐色の灰釉が掛けられいるように推察されます。

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口の周囲には古い鎹による補修がされており、茶器の花入として使用されていたものと推察されます。

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鎹で補修されるほどの作品? 以前に所蔵されていた方は大切にされていたのでしょう。

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釉薬の剥がれなどから古いもののように推察され、灰釉を人工的に掛けた丹波焼の可能性を否定できませんが、「氏素性の解らぬ作品」として後学の作品と分類しています。

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鎹による補修も古く見せたり、貴重性を持たせるために意図的に施すこともありますので、貴重性の決め手にはなりませんが、景色として捨て難い面白い作品となっています。

形は意図的に歪んだものではなく、ごく自然に隣の焼成作品とひっついて歪んだ作品のようです。通常は破棄されるべき作品がどうして残ったのやら・・・。

本作品をガラクタとして捨て置くか、趣のある作品としてみるか、美的センスがおおいに問われる作品です。







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