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Channel: 夜噺骨董談義
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瀬戸鯛紋石皿 江戸期

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先週末は長男の印鑑作成、乳母車購入、ヤナセなど慌しく行動・・、おまけに家内はお茶会に出かけてしまいました。

乳母車は軽いこと、回転しやすいこと、がたがたしないこと、折り畳みが楽なこと、夏冬の天候に対応できることなどから下記のものを購入しました。



さて子どもが出来てめでたいので本日は鯛の絵柄の瀬戸の皿です。

もともとは奔放で大雑把な瀬戸皿、使い勝手は重くてちょっと二の足を踏む作品群ですが、この皿は大きさも手頃で持ちやすく、何よりユーモラスで出来が良い。

以前に「馬の目皿」を骨董市で購入したことがありましたが、・・・・どこに収納したかな・・?? 幾度となく引っ越ししていると荷物がどこに置いたかわからなくなります。結婚してからでさえ8度目の引っ越し

瀬戸鯛紋石皿 江戸期
合箱
口径240*高台径123*高さ55



瀬戸の煮〆皿は江戸末期から瀬戸で大量に作られた雑器中の雑器です。石皿の特徴は呉須と鉄で絵付けされていて、皿の縁取りが広く取ってあること、高台が厚めに低めに作ってある事などです。



煮〆を盛るのに良い感じなので、煮〆皿とも呼ぶようです。大量に作られたが故に、そこに描かれた絵や文字は、手慣れた筆裁きによる無意識の美を表しています。



石皿の名前の由来は、いくつかあるようです。「韓国の石器を思わせる所から、石皿」、「釉薬に長石を使うから、石皿」というような感じらしいです。はっきりした由来は分からないようです。器に描かれた絵や文字の中では初期伊万里、桃山唐津と並んで第一級のものとも評されているとか・・・・。



瀬戸の煮〆皿として、石皿、馬の目皿、そして絵皿があり、その代表的な作品が本作品のような石皿です。

本作品は何ともユーモラスで鯛が呉須と鉄釉で生き生きと描かれています。省略の中に絵付けの技を見るようです。形は程よく歪み、そのカーブが絵とともにたっぷりと掛けられた釉薬がなんともよい味わいを醸し出しています。


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