柳下美人図 大林千萬樹筆 その5
自他ともに認める美人というのは小生には縁遠いというと失礼に当たる人もいる・・・ 絵の世界では近代美人画の大家である上村松園、伊東深水、鏑木清方らの作品は真贋を見極めるのが難しいほど贋作が多く、素人が手を出すのはなかなか度胸にいる分野です。その点、それほど名も知れずにいい作品を遺してくれている画家が当方の蒐集のターゲットになっています。 柳下美人図 大林千萬樹筆 絹本着色軸装 軸先木製朱塗 合箱...
View Article華精 杉本健吉筆 その7
週末に骨董品を整理する際についでに?行うのは仏壇の水を取り替えて線香をあげること・・、そのまたついでに飾ってある仏様の水も取り替えます。先祖への感謝を忘れてはいいものは集まりませんからね。 さて本日は藤井達吉と共に当方の蒐集対象の工芸デザイナーの一人「杉本健吉」の日本画の作品の紹介です。息子と近所の図書館で借りてきた本には下記のものがあります。意外に杉本健吉を知らない人がいいようですが・・。 華精...
View Article古(天啓?南京?)赤絵 唐子文三足香炉
さて本作品を「呉須赤絵」という作品とすることには誰も異議を唱えませんでしょうが、「明末の赤絵」や「天啓赤絵」か「南京赤絵」となると難しい分類になりますね。 古(天啓?南京?)赤絵 唐子文三足香炉 合箱 口径*胴径90*高台径55*高さ95 絵付けが稚拙である点から後世の作品と思われますが、それなりに趣があります。 男の隠れ家の線香を燃やす香炉にいいかと思い入手しました。...
View Article忘れ去られた画家 はるさめ美人図 三木翆山筆 その6
三木翆山という美人画を得意とする画家を知っている人は少ないでしょうね。本ブログで紹介する作品は6作品目となりました。 忘れ去られた画家 はるさめ美人図 三木翆山筆 その6 絹本着色金泥軸装 軸先練 共箱 全体サイズ:縦2010*横385 画サイズ:縦1430*横265...
View Article墨松老幹 平福百穂筆
この作品を観て真作と判断できる方はかなりの日本画通???・・・ 墨松老幹 平福百穂筆 絹本水墨軸装 軸先骨 合箱 全体サイズ:縦1223*横422 画サイズ:縦422*横300 床に射す光の加減の中で床の軸は愉しんでいます。...
View Article杜鵑一聲 時代美人図 岡本大更筆 その4 大正10年(1921年)頃
近代美人画の作品の中で気軽に入手できる画家の作品に「岡本大更」の作品がありますが、本日は「その4」の作品の紹介となります。 神童とうたわれた大更の美人画の境地をきりひらいた作風は「近代的な浮世絵」と激賞されましたが、若い頃は貧しさのため師につかず、独学にて文部省美術展覧会などで入選を重ねました。現代では知る人が少ない画家ですが、美人画の大家(近代的な浮世絵師)となった画家です。 杜鵑一聲...
View Article明末呉須赤絵 天下一大皿 その3
週末には親戚からタケノコが届きました。息子はさっそくタケノコの皮むきのお手伝い。 さて家内は屋根裏から大きな鍋を担ぎ出してアク抜きの段取り。アク抜きには大根が要ると義父と息子は畑へ大根と採りに行きました。 運搬は一輪車で・・・。途中で「ふ~疲れた。」だと・・。...
View Article梅下美人図 三木翆山筆
週末は家内と息子が寝静まってから骨董品と格闘してブログの原稿書き・・。 先週末は屋根裏部屋でごそごそやるうちに汗だくになり、そのままにして寝たら完全に風邪をひいて、のどがひりひり鼻がグズグズ・・。今週はブログの投稿もままならず。かたや連休の帰省の段取りも迫っています。 こんな時は少し美人画でも観て気を休めましょう。 梅下美人図 三木翆山筆 絹本着色金泥軸装 軸先塗 誂箱...
View Article水墨鳥之図 藤井達吉筆 その23
今週のなんでも鑑定団に珍しく「奥原晴湖」の作品が出品されました。 評は「本物。明治期の女流南画の第一人者。明治36年、晴湖67歳の五月上旬に繍水草堂というアトリエで作ったと書いてある。気持ちのいい朝に晴れやかな気持ちで、庭に小鳥が来て、という情景を描いている。岩に小鳥という題材はけっこう描いている。もっと大幅で勢いある筆で描いたものなら100万円ほど。」ということです。...
View Article明末呉須染付 蓮池水禽文様大皿 その3
本ブログにて「その1」、「その2」として紹介してきた「明末呉須染付 蓮池水禽文様大図」という代表的な明末呉須染付の代表的な作例の作品です。染付の発色がよく、明末呉須染付の中では状態が良いほうですが、なかなか無傷で完品の作品が少なく、本作品についても残念ながら割れの補修跡があります。 明末呉須染付 蓮池水禽文様大皿 その3 割補修跡有 誂箱 全体サイズ:口径360*高台径*高さ72...
View Article菊花 寺崎廣業筆 明治33年(1900年)頃
5月の連休前の休みは帰省の準備で大忙し、普通の帰省より趣味の品々の荷物があるので普通より荷物の発送などで忙しくなります。息子には遊びの相手ができないので、息子はその間、作業している小生の脇で動画や録画を見ていることになります。それでは運動不足と言うことで日曜日には家内が息子を連れて駅前のイベントに連れて行ってくれました。小生は車での歓送迎のみ・・・。...
View Article社頭雪 楠瓊州筆 昭和6年作 その2
今年も庭に「クマガイソウ」が咲き始めました。 こっそり採ってきて花入れへ・・・。 川合玉堂の作品や不染鉄の作品の前に飾ってどちらが似合うかな? と愉しんでみました。 「クマガイソウ」は以前に本ブログにて紹介したとおり、日本では環境省により、レッドリストの絶滅危惧II類(VU)の指定を受けており、多くの都道府県で、レッドリストの指定を受けている野草です。...
View Article松風村雨 渡辺公観筆
庭に咲き始めたクマガイソウより一足早く庭に彩を添えてくれたのは牡丹の花々。 週末に彩鮮やかだったのは白の牡丹でした。 家内に居ぬ間に一輪採って展示室に飾りました。 活けた花入れは信楽の器ですが、ちょっと窮屈だったかな? 帰宅した家内に自慢してやろうとクマガイソウともども観てもらったら、花より脇の掛け軸の作品に描かれている着物の柄に興味があるようです 「あら、なんて書いたあるのかしら?」・・・??...
View Article葡萄図-26 天龍道人筆 その37 84歳
五月の連休は郷里へ帰省です。夕食のテーブルで息子に「さ~、連休は帰るぞ!」と言ったら、義父・母のいる前で「パパ、本当のお家はどっち?」だと 今回の整理が終わった作品で郷里は持ち帰るのを玄関に段取り。今回は額の作品がメインで、次回は掛け軸、陶磁器がメインで送ろうと思っていますが、荷物が多くなると家財便だと安くなります。ただ、量はこの程度、これで送料が8000円程度でした。...
View Article牡丹に蝶 寺崎廣業筆 明治33年(1900年)頃
今日の男の隠れ家から持ち帰った作品は基本的に男の隠れ家に戻していますが、氏素性の判明していない作品はまだ数点手元に置いて引き続き調べています。なかなか分からないものというのは解らないものですが、ちょっとした契機で糸口が見つかるものです。...
View Article備前の器ら
昨日の夕刻は日本橋の三越へ・・。目的はフォーマル用の紳士靴を購入するためです。紳士用の靴にはフォームと色によってフォーマル、ビジネス、カジュアルに使い分けるのが基本のように思います。使い分けを知らない方が多いようですが、マナーを見る人は見ていますので要注意です。...
View Article鯉の滝登図 天龍道人筆 70歳頃
5月の節句前にお風呂には菖蒲の葉。菖蒲には邪気払い・魔除けの効果があると信じられおり、そして古くから行われていた五月忌み(中国では5月には病気が流行しやすく悪月と呼び忌み嫌っていました)と呼ばれる習慣です。...
View Article群鯉 菊池容齋筆
テレビ局から本ブログの画像を使用したいと申し込みがありました。以前は本に記載されたり、美術館に展示されたりと作品が見ていただける機会が増えるのは大歓迎です。予定の画像は鯉の作品・・・。 *連休中はまた5月の節句が近く、また令和の新時代に向けて「鯉」の作品を書き溜めていた原稿からいくつか投稿します。 (現在は休暇中・・・)...
View Article明末呉須赤絵 羅針盤龍鳳凰馬文盤
当時の人気が高い漳州窯で生産され日本に輸入されていた呉須赤絵の作品ですが、本ブログでも多くの作品を紹介しています。この漳州窯の大皿の作品には貴重価値、美的価値が非常の高い「餅花手」を筆頭に、「呉須赤絵(青絵も含む)」、「呉須染付」の大きく分けて三種類ありますが、「呉須赤絵」の中には「天下一」と称されて分類される作品群があります。本日はその作品の中で非常にレアで、価値の高い作品を紹介します。...
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