(座像)観音 木村武山筆
木村武山は明治39年(1906年)、下村観山の推挙により岡倉らの五浦移転に一家をあげて同行しています。武山の代表作の多くはこの五浦時代に描かれていますが、後半期の画業の主流となる仏画も並行して描き始めました。...
View Article蔵の遺物
蔵のものの大半を処分。処分し難きもののみ遺しておきました。そう「処分し難き」作品です。今回の片付けで処分を逃れた作品です。 今までにも紹介した小作品ですが、数多くあるのです。幕末から明治期、大正期に揃えられた作品でしょう。今では売るに売れない? 使うに使われない作品ですね。 ほんの一部に幕末の伊万里かな? 大半は明治期の食器類。 欠けたり割れたものは以前にも処分しています。...
View Article郷里に日帰り
今週の郷里への日帰りは墓参りが目的でした。 男の隠れ家は花盛り・・。義妹が一生懸命に手入れしていますが、目標はイギリス式庭園らしい・・・ おかげさまで墓に供える花には苦労しなかったようです。 縁側からは田植えが終わって稲が順調の育っている風景が見られます。...
View Article鮒 福田豊四郎筆 昭和18年頃
さて下書きの記事が満杯で投稿しきれずにおり、気がついたら季節外れの記事となってしまいました。今回の記事は5月にしたためておいたものです 今年の5月の帰省時、本ブログでよく取り上げている画家、福田豊四郎や伊勢正義の郷里である小坂では桜が満開・・。 上記の写真の洋館内ではレストランで昼食できます。...
View Article影青刻花碗 宋時代 その5
日曜日の夜遅く放映されるドラマ「長閑の庭」を家内と愉しんで観ています。小生自身が年齢差のある再婚ということもあり興味深く拝見していますが、さすがにドラマの設定上の40歳の年齢差には抵抗がありました。ただ「愛」というのはいかに相手のために献身的になれるかということだととだろうと素直に感じ入りました。伴侶を選ぶ観点はこの点なのだろうが、単純で大切なこのことを日頃は忘れているのだろうと・・・。...
View Article萩ニ美人図(少女図) 木谷千種筆 その5 大正5年作
先週幼稚園から帰った息子は突然「自転車の小さな車を外してみようか?」と家内に言ったようです。家内はこの機会をなくしてなるものかと銀行との打ち合わせが終了次第、自転車を軽ワゴンに積み込んで自転車屋さんに息子と急いで行って補助輪を外したそうです。...
View Article涼風美人図 大林千萬樹筆 その6
ネットオークションに出品されていた作品ですが、画家の名前はなく「美人画」とのみ記されての出品でした。落札金額も一万円に満たないものでしたが、知られていない画家にはこういうことがあるのでしょうね。こいいう出会いもついつい食指が動いてしまう悪い癖です。 涼風美人図 大林千萬樹筆 その6 絹本着色軸装 軸先木製朱塗 誂箱二重箱 全体サイズ:縦1410*横660イズ:縦398*513...
View Articleキュウセン 色紙 大野麥風筆
義父が肺炎のため、今週の月曜日から長期?入院となりました。病気の回復度合いが気になりながら、なんやかんやと気ぜわしい日々となりました。畑を面倒見る人がいなくなり、掘りかけの芋が散乱したまま・・。家内と息子が畑でとりあえずジャガイモを収穫してきました。息子は農家の息子が似合うようで・・・。 幼稚園から帰ったばかりで畑仕事はきつかったようで、畑の脇で休んでしまったらしい...
View Article疑わしきもの 伝朝鮮唐津茶碗
古い朝鮮唐津の作品は茶陶ファンの垂涎の的でそれはそれは高価なものです。本作品は「江戸期」という触れ込みですが、そこまで時代があるかそうか・・・。...
View Article一茶句意名月 酒井三良筆
当方のブログにて作品を紹介している趣旨には売買目的は一切ありません。またアクセス件数も目的でありません。あくまでも作品整理の一環ですのでその点はご了解ください。 さて茶味?のある日本画というと小杉放庵、小川芋銭、そして酒井三良の三人の画家を上げる方が多いと思います。南画的でありながら、山水画ということはなく素朴な題材で日本人の気風にあった作風の絵を描いた画家と言えるのでしょう。 一茶句意名月...
View Article裸婦(小) 伊勢正義画
我が郷里出身の洋画家「伊勢正義」の作品をいくつか(本日の作品で15作品目)本ブログで紹介し、資料も整理していますが、下記の作品「ゆき」について判明したことがあります。 ゆき 伊勢正義画 1951年(昭和31年)頃作 油彩額装 左下サイン 日動画廊シール タトウ+黄袋 画サイズP10号:横410*縦530 全体サイズ:縦750*横630...
View Article達磨面壁九年図 倉田松濤筆 その29
本日はいい作品に的を絞って蒐集している倉田松濤の作品の紹介です。 達磨面壁九年図 倉田松濤筆 その29 紙本水墨軸装 軸先塗 壺中老人識箱 全体サイズ:縦1310*横695 画サイズ:縦460*横660 「維□大正十一年歳次□黙 □□□晩□其夜九□□□ 寫於東都生□□ 百三談畫□□□□ 来世座菩薩 松濤 押印」 大正11年(1922年)、倉田松濤が55歳に描いた作品であると推察されます。...
View Articleリメイク 古伊万里 鯉之図染付大皿 & 富士ニ龍図染付大皿
下記の作品は窯割れと地震のときに割れた跡があり補修されています。幕末から明治期にかけての作品でしょうが、古伊万里に分類してもよろしいかと思います。所蔵しているのは江戸期から続く地主であった家柄の旧家であり、他の古伊万里の食器からも同時期であろうと推察しています。 古伊万里 富士ニ龍文図染付大皿 杉古箱入 口径475~477*高台径280*高さ53~55...
View Article源内焼 その117 褐釉竜宮文脚付鉢
帰宅して愛犬に餌をあげているとワイシャツにカミキリ虫が飛んできました。早速捕まえて虫かごへ・・。夕食前に背広のまま息子と昆虫図鑑とにらめっこ・・・。「これだな、ゴママダラカミキリ!」 さて源内焼の作品はめぼしい作品がインターネットオークションにも見られなくなりましたが、源内焼の作品の中でも欲しかった作品が入手できたので、本日はその作品を紹介します。 源内焼 その117 褐釉竜宮文脚付鉢...
View Article面白き作品 背の高い女・背の低い男 伝川端龍子筆
思わす面白い作品なので入手しましたが、前田青邨の作品かどうかは二の次です。 背の高い女・背の低い男 伝前田青邨筆 紙本水墨淡彩軸装 軸先樹脂 誂箱タトウ 全体サイズ:縦1720*横1017 画サイズ:縦931*横867 一見するとどのような情景を描いた作品かわかりませんね。 絵の脇に書かれたセリフを読んでいくと解ります。 背の高い女性と背の低い男性のお見合いのようです。...
View Article柳陰山水図 天野方壷筆 その6
富岡鉄斎も一目置いた流浪の画家「天野方壺」、その出来の良い作品はなかなか入手困難です。それでも本日の作品で6作品目となりました。 柳陰山水図 天野方壷筆 その6 絖本水墨淡彩軸装 軸先木製加工 合箱 全体サイズ:縦2011*横561 画サイズ:縦1422*横419 明治13年。天野方壷は1824年生まれであるから57歳の頃に作となります。...
View Article(立像)観音 木村武山筆
本日は先日紹介しました木村武山の「観音」の2作品のうちの「(立像)観音」を紹介いたします。最近「(座像)観音」を紹介していますので、二部作のひと作品となります。 (立像)観音 木村武山筆 絹本着色軸装 軸先象牙 共箱二重箱 全体サイズ:縦2230*横570 画サイズ:縦1360*横405...
View Articleおもしろき作品 虎図 伝佐伯岸礼筆
本ブログでもたびたび紹介している佐伯岸駒に始まる岸派の作品では、なんといっても虎の絵が群を抜いて出来の良いものがあります。本日紹介する作品は当初「岸岱」作として出品されていましたが、当方の判断では岸派の二代目岸岱の次男「岸礼」(岸駒の孫、岸岱の次男)の作であろうと推察しています。 虎図 伝佐伯岸礼筆 紙本水墨淡彩軸装 軸先木製 杉箱 全体サイズ:横610*縦1880 画サイズ:横470*縦1305...
View Article達磨図 山田真山筆 その2
小生に似て慎重派の息子、危ない?遊びには他人がやっているのをみてから取り組むようです。そんな息子が苦手なのがブランコ。5歳になってようやく自分で漕ぎ始めるようになってきたようです。それでいい・・多少慎重なほうがいい時代なのかかもしれません。 本日紹介する作品は根強いファンを持つ山田真山の2作品目の紹介です。 達磨図 山田真山筆 絹本淡彩軸装 軸先鹿角 共箱 全体サイズ:横*縦...
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