氏素性の解らぬ作品 伝李朝染付 牡丹ニ蝶文壺
男の隠れ家の小さい方の床には下記の作品を掛けてきました。 秋果実 伝田能村竹田筆 絹装軸水墨紙本箱入 全体サイズ:縦*横 画サイズ:縦*横(未測定) むろん真贋など当方の関知するところではありませんが、折れ目などかなり補修を目立たないように処置されており、大事にされてきたことがうかがえる作品です。...
View Article唐美人図 寺崎廣業筆 明治20年(1887年)
寺崎廣業の作品中で入手が最も難しいのが美人画です。晩年の多作の時代にはあまり描かず、画名を挙げた契機になった美人画は若い頃に描いた作品が多いようですが、その作品は圧倒的に数が少なく、人気も高いので極めて入手が難しくなっています。本日紹介する作品はそのような美人画の中でも20歳頃に描いた貴重な作品の紹介です。 唐美人図 寺崎廣業筆 明治20年(1887年) 紙本着色軸装...
View Articleリメイク 南蛮手焼締四耳花入 江戸前期
時には前に所蔵した作品を見直して、気に入らないもの、要らないものは屋根裏部屋に区分して蒐集の品のレベルを上げていこうとするのですが、時として「これは意外にいい!」という作品も見直すと出てきます。本日はそんな作品のひとつの紹介です。 南蛮手焼締四耳花入 江戸前期 合箱 口径55*胴径130*底径75*高さ275...
View Article桜下京美人図 無銘
江戸末期頃の作か?円山派の美人画の影響が多い画風で、山口素絢の画風に似ているのですが、無銘ですので贋作云々と騒ぎ立てる必要がない作品です。また表具が刺繍の施された友禅染を使った粋な作品です。 桜下京美人図 無銘 絹本着色刺繍軸装 軸先朱塗 合箱 全体サイズ:縦1640*横375 画サイズ:縦830*横275...
View Article最近の展示室から
本日は風邪気味で連休のブログ原稿がままならず、展示作品のスナップ写真の紹介です。 最近投稿した作品が多いですが、相変わらずのガラクタ揃いの展示作品? 影青の作品。 湖東焼? 古九谷・・?? 古信楽・・・??? 酒井田柿右衛門・・・????。 漳州窯の大皿、餅花手と赤絵。 杉本健吉の油絵。 川瀬巴水の版画、...
View Article古武雄焼(弓野焼) 二彩松絵大皿
「男の隠れ家」から漆器を何点か持ってきています。揃いの中で傷を補修すると使えるものなどです。ペアを基本として、一部を5客揃いで持ってきました。これが何種類もいくつ揃いもある・・・ 明治中期頃の作品でしょうがいい味が出てます。一般に朱塗りのほうが色合いも変化し、朱の下の黒が見えたりして味わい深い根来風の漆器になります。日本の民芸の原点がここにある・・・・...
View Article雪景山水図 伝中林竹洞筆
息子はもうすぐ小学生。そろそろ子供部屋を考えなくてはいけなくなってきました。そこで家内はスペースを作るために自分の本の整理を始めたようですが、一向に整理が進まないように感じていました。見ているとなにやら書棚に張り紙が・・・。細かく分ける一冊ずつまた本を吟味することになりそう・・・・これや整理が進まないわけだわさ ま~、小生の骨董品のスペースのほうが格段に広いので、文句は言えませんが・・。...
View Article猛虎図 竹内栖鳳筆 明治34年頃
小生の掛け軸の画題に多いのが「鍾馗様」、「鯉」、そして「虎」です。かなりの数が各々蒐集されましたので、この三題で展示して整理する時期かもしれません。本日はその三題のうちの「虎」を描いた作品の紹介です。 猛虎図 竹内栖鳳筆 明治34年頃 絹本水墨絹装軸紙本水墨 軸先象牙 共箱(明治43年2月)二重箱 全体サイズ:横538*縦1810 画サイズ:横415*縦1150...
View Article寒江獨釣図 伝釧雲泉筆 文化2年(1805年)頃
作品の整理を進めている釧雲泉の作品ですが、まだまだ迷路は深いようです。以前に同題の「寒江獨釣図」という構図が同図で製作年代が違うと思われる作品を紹介しましたが、本日は構図の違う同図の作品の紹介です。 寒江獨釣図 伝釧雲泉筆 文化2年(1805年)頃 水墨淡彩絹本軸装 軸先象牙加工 鑑定上箱入二重箱 全体サイズ:縦1990*横470 画サイズ:縦1090*横300...
View Article気楽坊 伝平櫛田中作 その5
本日は彩色された木造の作で平櫛田中の作品の五作品目の紹介となります。 気楽坊 伝平櫛田中作 その5 共箱 高さ445*幅448*奥行240 「気楽坊」とは、後水尾天皇が常にそばにおいて愛玩されたと伝えられる指人形にちなみます。...
View Article修理完了 柿本人麻呂像 伝仁阿弥道八造
20年以上前に入手した作品で男の隠れ家に放置していた作品ですが、飾るにしては痛みの部分の修繕が粗雑で気になっていた作品です。直せるところ、修繕の依頼先を探していましたが、今まで修繕した作品の出来からここならというところの目星がついたので修繕を依頼しました。 修理完了 柿本人麻呂像 伝仁阿弥道八造 塗古保存箱 幅230*高さ250*奥行き135...
View Article漁村春暁 中村左洲筆 その10 大正7年春
「鯛の左洲」と称される中村左洲、決して鯛を描いた作品だけではなく、美人画に代表される人物画、地元の風景画にも秀でた画家です。本日はその中村左洲の風景を描いた作品を紹介します。 漁村春暁 中村左洲筆 その7 大正7年春 絹本水墨淡彩軸装 軸先塗 共箱 全体サイズ:縦1960*横550 画サイズ:縦1110*横415 中村左洲の評価がそれほど上がらない理由は駄作も多いということでしょうか?...
View Article唐美人図 寺崎廣業筆 明治20年(1887年)
寺崎廣業の作品中で入手が最も難しいのが美人画だと考えています。晩年の多作の時代には美人画はあまり描かず、画名を挙げた契機になった美人画は若い頃に描いた作品が多いようですが、その作品の数は圧倒的に少なく、人気も高いので極めて入手が難しくなっています。本日紹介する作品はそのような美人画の中でも20歳頃に描いた貴重な作品です。 唐美人図 寺崎廣業筆 明治20年(1887年) 紙本着色軸装...
View Article渓山積雪是図 高久靄崖筆 天保九年(1938年)その3
先週の週末は義父に七十七回忌の法事でした。今年は郷里の義母、母の一周忌、そして東京の義父の葬儀となにかと忙しかったのですが、これでひと段落・・・。 息子のよく頑張りましたが、なんといっても各々臨席いただいた方々の温かい気持ちがうれしいものです。...
View Article絵志野水指
今まで蒐集してきた作品数が多くなったので整理していますが、「これは要らない」と思った作品を改めて見なすと「いい作」と改めて再評価してしまう作品があります。 下記の作品もそのような作品で杉の古箱に収まっていましたが、遺しておく作品にしょうと判断したのですが、水指として使うには合う蓋がありませんでした。...
View Article修理完了 柿本人麻呂像 伝仁阿弥道八造
当方に数碗の宋時代のものと思われる影青の作品がありますが、この作品は薄造りでなかなか完品の入手は難しく、5作品めの入手の作品は口縁が一部補修され、またザラザラした感触が口縁にありました。...
View Article氏素性の解らぬ作品 唐人物文堆朱香合
さて先日のなんでも鑑定団に明時代の堆朱の香合が出品され、当方では興味深く番組を拝聴しました。 下記が番組での講評です。評価金額はなんと350万円・・・・...
View Article修繕の終了した作品 鏑木清方 & 釧雲泉 & 寺崎廣業
10年以上続いた本ブログに投稿されている作品整理もそろそろ終了が見えてきました。 作品を調べて整理してきましたが、前にも記述したとおり並行して痛んだ作品の修復など保存するための処置を行っています。陶磁器、漆器、彫刻などがほぼ完了し、整理する作品数が多く残っていた掛け軸の修復や保存の処置を残すのみとなってきました。...
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