お気に入りの画家 狸図 大橋翠石筆
民放のテレビドラマの拙さには呆れかえるほどであり、いろんな面で勉強不足も甚だしいのですが、先日は家内が女優の麻生祐未が銀座の一流ママの役として出演していたのに対して、「着物の衿が段々がついておかしい。」と・・。たしかにだらしがない。...
View Article贋作 壬戌之秋図 釧雲泉筆? 享和2年(1802年)秋
先週の日曜日には息子が茶室でお茶をと言い出しました。早速、段取りを家内がし始めましたが、息子は自分の部屋に飾っていた亡くなった義父の写真を持ってきました。エライ! よく皆でお茶したし、甘いものが大好きな義父を思い出したのでしょう。 お手伝いはきちんとするようです。 「おいおい、畳の縁は踏むなよ!」、「縁ってな~に?」 家内には小生が点てます。 片付けもお手伝い。...
View Articleお気に入りの作品 鉄絵白化粧山里図大皿 バーナード・リーチ作
バーナードリーチは1909年(22歳の時)以来から13回来日しています。とくに制作が旺盛だったのは1953年から1954年にわたり日本に滞在した時で各地で作品を制作しています。 その概略は下記のとおりです。 1953年(66歳) 2月―米国を経て来日。上野松坂屋で個展。翌年まで日本に滞在する。 5月―布志名と湯町で制作。 7月―益子の濱田窯で制作。...
View Article気になる作品 花がたみ 寺崎廣業筆 明治40年(1907年)頃
日曜日には天気も良く、家族総出で芋掘りです。 里芋に筍芋・・・。来年のための種イモも選別しならがらの収穫です。 息子にはスコップの使い方の伝授・・。 さて「花がたみ」という作品で有名なのは言わずと知れた上村松園の作品です。上村松園の「花がたみ」は1915年に描かれていますが、上村松園の作品は図集や展覧会などでご覧になって知っている人は多いと思います。...
View Articleお気に入りの作品 楚蓮香 寺崎廣業筆 明治40年(1907年)頃
先週の畑での芋掘りの一コマです。「ああ~、疲れたね~」・・・。 「さて、昼ご飯はなんだろう?」、「ん? 昼飯抜きで芋掘り継続のようだよ。」、「うそ・・・!」親子の会話が続きます さて本日の作品紹介は寺崎廣業の美人画の作品が続きますが、本作品は寺崎廣業の傑作のひとつだと考えています。なお一度改装していますが、一文字に剥離が生じてきています。そのため保存上から補修と太巻二重箱を誂えることとしています。...
View Article思い出の作品 釉裏紅菊唐草文鉢 平野庫太郎作
長芋を火で下処理・・。このようなことをすすんでやるというのはいいことなのでしょう 前秋田県立美術館館長であり、秋田市の保戸野窯を営んでいた友人の平野庫太郎氏から預かった平野庫太郎氏の作品です。 *額の作品は秋田出身の画家福田豊四郎の「炭小屋」という作品です。平野家といえば藤田嗣治ですが、当方には小品しかありません。 炭焼小屋 福田豊四郎筆 絹本水墨淡彩額装 誂タトウ+黄袋...
View Article気になる作品 平田玉蘊燭坐図 柴田義董筆 頼山陽賛?
この作品は賛を読めずして、また頼山陽と平田玉蘊の関連を知らずしては価値の解らない作品です。悲恋の作品・・・。 平田玉蘊燭坐図 柴田義董筆 頼山陽賛? 絹本着色軸装 軸先蒔絵 杉細工箱入 全体サイズ:縦1155*横333 画サイズ:縦375*横148 まずは賛の解読ですね。 漢詩は七言律詩で「獨倚銀屏釵影横 酒醒燈冷此時情 柔腸九曲向誰語 付與隣樓絃索聲」(美人燭坐図...
View Articleお気に入りの作品 月夜魚釣図 橋本雅邦筆
休日、小生はテレビを観ながらのんびりしていると、家内と息子は年末を控えて恒例の玄関掃除を始めたようです。息子はクリスマスプレゼントと誕生日のプレゼントになにやら欲しいものがあるらしく、ポイント稼ぎに最近は家の仕事の手伝いに熱心です。 さて橋本雅邦の作品においては「自他共に真作と認められる作品」とする判断は非常に難しい・・・。それだけ巧妙な贋作が多いということです。 *手前は「伊部七角飾皿...
View Article気になる作品 南泉斬猫 平福百穂筆 大正10年(1921年)頃 真贋不詳
本日の作品は、平福百穂の真贋不詳の作品と判断しています?が、題材が面白いので遺している作品です。 気になる作品 南泉斬猫 平福百穂筆 大正10年(1921年)頃 真贋不詳 絹本水墨淡彩軸装 合箱二重箱 全体サイズ:縦2050*605 画サイズ:縦1110*横415 題材は「南泉斬猫」で禅の教えである公案のひとつでらしい。...
View Articleお気に入りの作品 伊部七角飾皿 金重道明作
金重 道明(かねしげ みちあき)は1934年 生まれで、1995年に没しており、享年62歳ですので陶芸家としては短命といえるでしょう。岡山県出身の陶芸家で、備前焼の陶工ですが、かの備前焼の人間国宝である金重陶陽の長男として生まれ、伝統の中に独自のセンスを盛り込んだ作風で万人を魅了しました。 伊部七角飾皿 金重道明作 共箱 全体サイズ:最大幅435*高さ50...
View Articleお気に入りの画家 椿 杉本健吉筆
杉本健吉の肉筆画は市場に出回る作品数は非常に少ないですので、気に入った作品を購入するチャンスがあったら逃さないように心がけています。それでも大きさのある作品の入手は難しく、本日、紹介する作品もそれほどの大きな作品ではなく、しかも油彩ではありませんが、描いている椿と壺に興味もあり購入した作品です。 手前は伝平櫛田中作「試作 鏡獅子」(現在補修中)。 椿 杉本健吉筆 紙本水彩額装 右下サイン F6号...
View Articleお気に入りの壺ら
衝動的に普段使いに作品を入手することがあります。大概、予算は一万円以下、つまり数千円程度。 今回は江戸期の古伊万里かな? 数千円で普段使いを少しづつ増やすのが食器を揃えるコツのようです。 ところで最近、手近にあった花入れに向いていそうな作品を展示室に並べてみました。花入れを集めるコツは・・??? 古瀬戸 灰釉印花文瓶子 誂箱 口径35*胴径170*高台径85*高さ255...
View Article種々雑多 手毬関連など3作品
帰宅すると夕食前に息子は一心不乱にお絵かきの真っ最中・・。 宿題でもなく急に描き始めたという・・。「なにを描いているの?」と尋ねると「おべんとう!」・・「山でおべんとう」らしい・・・・??? この後に弁当の脇に熊を描き始めた。やはり我が郷里が題材か・・・?? さて本日は段ボール箱に詰めて置かれている未整理の作品の中からの紹介です。 手鞠 太田聴雨筆 絹本着色軸装 → 額装予定...
View Articleず~っと気になっていた作品 月光燈影図 伝寺崎廣業筆 明治32年(1899年)頃
先週の金曜日、帰宅してからクリスマス。イブにはサンタさんからのプレゼンタをいただきご機嫌の息子です。 ささやかながら我が家のデイナーです。 さて本日はどうせ模写の作品だろうとしばらく放置していた作品の紹介です。というのは寺崎廣業の初期(明治34年制作)の代表作「月光燈影」とほぼ同じ構図の作品だからですし、印影に真印とちょっと違いがあるからです。 月光燈影図 伝寺崎廣業筆 明治32年(1899年)頃...
View Article気になる作品 青釉碗 伝ルーシー・リー作
12月26日の日曜日の夕刻の6時少し前、近所の校庭から花火が突然打ち上げられました。祭りが中止になり、花火もコロナ感染者が関連するメンバーが感染したことで中止になっていました。コロナ騒ぎで沈んだ気持ちを少しでも元気づけようとする意志の人間は常にいるようです。心強いではありませんか・・。...
View Articleお気に入りの作品 龍之壺 富本憲吉筆
年末には息子と二人で理髪店へ・・。息子は義母と親戚の理髪店で散髪したことはあるりますが、本格的な客としての理髪店は初めてでした。おとなしく座って散髪されていましたが、帰宅後この髪型が気に入らないらしく、家内に注文つけて再度散髪・・、末恐ろしきかな *理髪店ではカメラ忘れて撮影できず その後は年賀状書き・・。 本日は陶芸家として名高い富本憲吉による水彩画の作品です。...
View Articleお気に入りの作品 聖観音 荒井寛方筆
大みそかは晦日祓い・・・。神々をお祓い後、家じゅうの部屋を祓います。 「晦日祓い」と何度も唱えながら家じゅうを回ります。その後に北東に向かって祓いを立てておきます。これは男の役目、このような風習はだんだんなくなっていくのかな? 神仏に対する畏敬の念が薄れたせいか、居住空間、家族構成の変化か? いくら自然に対して畏敬の念があっても、このような風習を軽視しては言葉だけでは元も子もないようにも思える。...
View Article貴重な作品 雪中一声 大橋翠石筆 明治31年(1898年)頃
年末の庭掃除で家内が見つけてきた蛇の脱皮後の抜け殻・・。なぜかしら黄金虫まで付いている・・。息子と小生の干支は巳であり、これは縁起物・・・ 回収して桐箱に収めて神棚へ祀ることと相成りました。桐箱は寸法間違いのものなどがありましたのでそのひとつを使いました。 さて本日は本ブログで幾つかの作品を紹介してきた大橋翆石の作品ですが、本日紹介する明治30年代の作品は残存数が少なく貴重とも言えます。 雪中一声...
View Article彫刻の整理、補修
正月は今年はコロナ禍で帰省できずに例年になく、義母と4人で自宅にて過ごしました。 まずはお屠蘇・・・、年の順に・・・。年末は慌ただしく骨董のお屠蘇の関する道具を出しているような余裕はありませんでした。 簡単なおせち、思うに義父が亡くなり、義母を一人にしておくのもままならなくなっていくようです。...
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