新渡染付輪線茶入 景徳鎮窯 18世紀清時代
何気ない作品に何気ない?(もしくはそこはかとない)魅力を感じる・・。それが骨董蒐集の大いなる楽しみのひとつでしょう。本日は当方のそんな作品のひとつの紹介です。茶入として作られたかどうかは不明であり、もともと蓋などのない作品でした。大きさが微妙に合わない急ごしらえですが、当方で茶入れとしての蓋を誂えています。新渡?染付輪線茶入 景徳鎮窯...
View Article野菜画賛 伝岸田劉生筆 昭和2年
岸田劉生の水彩画については(真贋含めて)本ブログでも何度か取り上げて、本記事は3回目の投稿となります。岸田劉生の作品は人気故に贋作が多いので魑魅魍魎たる分野のひとつのようですね。*今まで紹介した2作品は贋作と判断しています。当方は蒐集対象となっている郷里の伊藤弥太という画家が岸田劉生に師事していたこともあって、多少の関連から興味があっての入手です。野菜画賛 伝岸田劉生筆 昭和2年紙本淡彩軸装→額装...
View Article染付色絵柘榴花鳥文 ガリポット薬瓶 その2
ありそうでないのが「ガリポット」という器です。本日紹介する作品で本ブログでは2作品目の紹介となります。蘭方医が液体の薬を入れ用途に使われ、陶器の薬壷としてとらえられています。染付色絵柘榴花鳥文 ガリポット薬瓶 その2口周り金繕い有...
View Article伝呉州赤絵 人物文香合
先日の休日は近所の神社でお祭り・・。お通夜で家内が留守なので小生と息子で出かけてきました。家内と息子は午前中にお神輿の出陣を、夕方は小生と息子でお神輿のご帰還を迎えました。担ぎ手は同好会の人たちが多いようですが、最近は町内に若い人が多くなり盛況なお祭りとなってきました。さて本日は呉州赤絵らしき香合の作品の紹介です。形から四方隅入と称されるもののようです。伝呉州赤絵 人物文香合 明末漳州窯?...
View Article李朝民画 武人図
誂えを整えている作品・・。真贋もさることながら、楽しめる作品としてならと誂えをきちんとしています。さて本日紹介する作品は朝鮮民画に属する作品と思われます。文字や文具、動植物を描いた作品は本ブログでも数点紹介していますが、人物を描いた作品は初めての投稿となります。李朝民画 武人図絹本着色 捲り→額装の予定全体サイズ:縦*横...
View Article黒織部鉄絵沓形茶碗 桃山期~江戸期
本日は茶室廊下の展示室の最近、展示されている作品を紹介します。花籠生花図 唐絵紙本着色絹装額タトウ入(平成11年改装) 画サイズ:横182*縦250&弁財天 平野富山作 ガラスケース入ケース:幅400*奥行365*高さ450 本体:幅175*奥行155*高さ230極彩恵比寿天尊像・大黒天尊像対(大)平櫛田中作 昭和50年作昭和50年(1975年)103歳 各々共箱恵比寿天尊像...
View Article源内焼 三彩五鳥文輪花皿 その143
本ブログで何点か紹介されている源内焼の「五鳥文」ですが、これまで紹介されている代表的な作例の作品は雄雌の孔雀と鶴・白鷺を中心に、やや後方に離れた鷹らしき鳥が描かれていました。この「五鳥文」の組合せは吉祥とされるようですが、別の文様の本作品における下記の写真のような組合せの意味は、掲載されてる図集の説明のよると不明なようですが、いずれにしろ吉祥の意味合いなのであろうと推測されます。源内焼...
View Articleリメイク 贋作考 大地小興 伝山口蓬春筆
下記の作品を入手した際に保存箱がなったので、今回は箱を誂えています。掛け軸には保存箱のない作品が多々ありますが、近代の作品は本来保存箱がある筈なのですが、作品と箱を別々になってしまうことが多いようです。楓下美人図 松本楓湖筆 紙本水墨着色軸装 軸先細工骨 合箱全体サイズ:縦2015*横695...
View Article戊辰重陽浅絳山水図 釧雲泉筆 その37 *** 文化5年(1808年) その4
痛んでいた掛軸を再表具するのは費用はかかりますが、見違えるようになるので楽しくもあります。鐘馗図 法橋月岡雪斎筆絹本水墨軸装 軸先木製 合箱入 全体サイズ:横680*縦1860 画サイズ:横540*縦1290 2023年6月改装1.折れの補修とマジック部分を除去して改装します。 25,000円2.上箱+多当紙新調...
View Article89歳の作品は初めて 葡萄図 天龍道人筆 89歳 その40
以前に紹介したまくりの状態の天龍道人の双幅と思われる作品を今回、双幅仕立てにて表装しました。改装完了 葡萄図 夏冬双幅 天龍道人筆 88歳紙本水墨軸装(まくりで購入) 軸先木製全体サイズ:縦*横(未表装) 画サイズ:縦1390*横640→2023年6月表装:表装+双幅上箱+紙タトウ...
View Article白梅ニ軍鶏図(仮題) 平福穂庵筆 その45
本日は郷里出身の画家の平福穂庵の作品の紹介です。子息の平福百穂共々、本ブログにて紹介していますが、明治の頃の作品ですので痛んでいる状態の作品が多々あり、修復を必要とすることがあります。下記の作品は以前に本ブログにて紹介した作品ですが、この度修復致しましたので、修復後の状況を投稿します。象使い図 平福穂庵筆 明治7年(1874年)頃紙本水墨淡彩軸装 軸先骨 合箱二重箱全体サイズ:横681*縦1840...
View Article失敗談 混同してはいけない工藝作品 酣春 伊東深水筆
休日につき臨時投稿として失敗談?を投稿します。骨董店でも、インターネットオークションでも出回っているのは精巧にできている印刷(工芸作品)や版画の作品ですが、このような作品をさも肉筆画のようにして売られていたり、出品されているのが現状のようです。とくに写真でしか判断できないインターネットオークションは非常に見極めが難しくなります。本日はそのような作品を紹介します。失敗談 混同してはいけない工藝作品...
View Article真贋考 杉山之図 平福百穂筆 その107
本日は平福父子の平福百穂の作品紹介です。本日紹介する作品を含めてすでに本ブログに投稿しいてる平福百穂の作品数は100を超えていますが、まだまだ見極めに自信のない平福百穂の作品です。いい表具、出来栄えも申し分ない。平福百穂の作品で注目に値する作品群のひとつに水墨画があります。所蔵作品解説 ***平福百穂 昭和年間*** 鑑定書 杉山之図 平福百穂筆 その107絹本水墨軸装 軸先象牙...
View Article古伊万献上手 色絵松雲鶴文御所車飾香炉 その2
本日はちょっと豪華な御所車の形をした香炉 の紹介です。以前に紹介した「古伊万献上手 色絵松雲鶴文御所車飾香炉 その1」(下写真奥)に続き、同型の作品として2作品目の紹介です。古伊万献上手 色絵松雲鶴文御所車飾香炉 その2合箱幅約400*奥行140*高さ175「古伊万献上手 色絵松雲鶴文御所車飾香炉...
View Article渓流 篁牛人筆 昭和38年(1963年)頃 その14
本日は出来の良い?篁牛人の作品の紹介です。篁牛人の作品の作品は渇筆と称される水墨画の作品が有名ですが、その晩年の作品群は市場に出回ることはまずありませんね。*晩年以前に描かれた渇筆と称される水墨画は市場に出回ることはあるようで本ブログにて数点紹介しています。渓流 篁牛人筆 昭和38年(1963年)頃 その14F10号 紙本着色額装 誂黄袋+タトウ 入手時額サイズ:横745*縦565...
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